FM東京で放送されていた「油井正一のアスペクト・イン・ジャズ」は、この手の番組では異例の人気番組でした。
特に、1978年4月からはじまったレギュラー企画「History Of Jazz」は、モダンジャズしか知らなかった私を、トラディショナルなジャズに開眼させてくれた思い出の番組です。
このジャズ談義HPはLP時代になってからのアルバム単位でおすすめ盤を決めていますから、トラディショナルなジャズを取り上げる機会はまずありませんので、この項目で、油井正一先生がおすすめしていた歴史的な名演をネタに私の好きなトラディショナルからスィングのジャズを紹介していきたいと思います。
この「History Of Jazz」の毎回の番組を、私はカセットテープに録音していました。
60分のカセットテープで一時間の番組をとるために、途中で入るCMの時にA面からB面にひっくり返すのですが、なにぶん一時から始まる深夜番組です。
CMを待つ間に寝入ってしまい、後半のアタマが途切れたり、なんて言う事もありました。
悔しくも懐かしい思い出のまま、それらの音源の多くはは今でも手元にあり、時折聴いております。
油井先生の名調子による解説をそのまま載せる訳には参りませんが、番組の中で取り上げられた名演奏を聴けるCD音源を順次ご紹介していきます。
そうすれば、油井先生選曲によるジャズ史を順番にたどって行けるのではないかと考えております。
少しでもトラディショナルなジャズにご興味があるかたの参考になればと思い、この記事を作成していきたいと思います。
下記がHistory Of Jazz の番組内容概略です。
番組は火曜の深夜・・・というより水曜の早朝というべきでしょうか。1978年4月5日(水)深夜一時からのスタートでした。
月3回で二年間 全体で70回のシリーズになるとの予告が初回されていました。
私はカセットデッキで毎回の放送を録音しており、家宝のように大事に保存しています。
このページでは、そこで使われた音源の紹介を順次試みたいと思います。
順次作成次第リンクを貼っていきます。
※第三話以降は作成中です。しばらくお待ちください。
ジャズ以前の話から、ジェリー・ロール・モートン、ブラスバンドからジャズバンドへの歩み
第三話 フレッチャー・ヘンダーソン 1978年6月
フレッチャー・ヘンダーソン物語を3回にわたって放送
第四話 シカゴ・ジャズ 1978年7月
ジョニー・ドッズとジミー・ヌーン 及びシカゴの黒人ジャズ、シカゴの白人ジャズ
第五話 デューク・エリントン 1978年8月
初期のデューク・エリントン物語を3回にわたって放送
第六話 スイング以前の白人ジャズ 1978年9月
ビックス・バイダーベック、スイング以前の白人コンボ、スイング以前の白人オーケストラ
第七話 スイング以前の黒人ジャズ 1978年10月
スイング以前の黒人コンボ、テリトリーバンドとチョコレート・ダンディーズ、スイング以前の黒人オーケストラ
第八話 黒白混合セッション 1978年11月
黒白混合セッションの名演 その1、その2 スパイク・ヒューズ オール アメリカン楽団