デクスター・ゴードン CD作品 レビュー 目次
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★デクスター・ゴードンのおすすめBEST 5(このページ)
→1:リーダー作第1期、第2期編(デビューから50年代まで)
→2:リーダー作第3期編(60年の復帰から64年の渡欧まで)
→3:リーダー作第4期編-1.(64年の渡欧後の活動 前半)
→4:リーダー作第4期編-2. (渡欧後の後半)
デクスター ゴードン:1923年2月27日LA生まれ。1990年4月25日死去。
40年代よりチャーリー・パーカーなどとも共演。ワーデル・グレイとのコンビも含むサボイ、ダイアルのセッションはビ・バップの歴史的な名演の一つ。50年代は麻薬で服役し録音も限られるが、60年より復帰しブルーノートに多くの人気盤を残した。
その後パリに移住し、スティープル・チェイスに多くのライブ録音を残し中期の名作となる。
76年に帰米し、復帰作以降の作品も人気を得る一方で、映画「ラウンド・ミッドナイト」で主演を務めるなど、脚光を浴びた。
長いキャリアで名盤も多いが、今回は60年代以前に絞って、主要な作品をレビューした。
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タイトル下の日付は録音日です。パーソネルも紹介しています。
パーソネル
Dexter Gordon(ts) Sonny Clark(p) Butch Warren(b) Billy Higgins(ds)
なんといっても1曲目のチーズケーキ、2曲目のI Guessと続けて聴くと、そのインパクトと哀感に落涙しそうになる名演。ソニー・クラークも好演していて全体的に欠点がない。(しげどん)
スインギーでスピード感のある曲から、ゆったりとしたバラードまでいずれも素晴らしく、出色の出来が揃うデックスの名盤だ!1曲目から印象に残るフレーズで、一瞬にして引き込まれる。全ての方にオススメ出来る。(ショーン)
昔、アワマンでデックスに入った私は、悪いとも思わなかったが次々と聴きまくりたいとは思えなかった。もしGO!で入っていれば、GO!GO!と次々と聴きまくっていたと思う。曲も音色も最高の状態でデックスを捉えた作品かもしれない。麻薬禍がなく50年代に元気に活躍してたら、西海岸でなく東にいたらというタラレバ的にはその頃に最高作が生まれた可能性があるが、運命はそうではなかったので、やはりこれを勧めたい。①チーズケーキは、ベイシーのスイング曲トプシーのコード進行を使ってゴードンが作ったカッコいい曲で、この後デックスの十八番となる。(hand)
Dexter Gordon(ts) Tete Montoliu(p) Niels-Henning Orsted Pedersen(b) Alex Riel(ds)
スティープルチェイスのラジオランドシリーズでは、It's You, Or No Oneと1、2を争う好盤。チーズケーキはGO!よりカッコいい。(hand)
リラックスした愛奏曲集で、伸び伸びとしたデックスさんを味わえる。64年録音のこのシリーズの演奏は甲乙つけがたいが、この盤は有名曲揃いという理由で、一番のオススメ盤。サイドメンバーも、テテ・モントリュー、ニールスヘニング、アレックス・リール というベストのレギュラー布陣。(しげどん)
’64年11月、ヨーロッパに行った後にラジオの放送用でレコーディングされたライブ。 迫力満点でのフルスピードで、そのノリと臨場感はハンパ無い!(ショーン)
Dexter Gordon(ts) Kenny Drew(p) Niels-Henning Orsted Pedersen(b) Al Heath(ds)
スタートのSonnymoon For Twoから、沸騰したデックスのテナーが炸裂する。続いてしっとりと唄い上げるバラード曲と緩急織り交ぜた聴きごたえのあるCD2枚組ライブ。スタンダードな名曲もたくさん取り上げており、ジャズ初心者にも親しみが湧く。(ショーン)
レコードでは第3集まで時期を変えて発売された。やはり出来栄えがピカイチなのは第1集。ロリンズのソニームーンは、彼のブルーノート盤ライブより迫力があるのではなかろうか?ケニー・ドリューファンにも必聴の作品。(しげどん)
自分が影響を与えたロリンズの良さを逆に吸収して、素晴らしいアドリブを聞かせている。(hand)
※アナログは第一集~三集まで発売されました。左に第二集、第三集の画像を掲示。CDでは二枚組のコンプリート盤で、アナログ三枚の音源をすべて収録。
※第二集のタイトル「Blues Walk!」は、ルウ・ドナルドソン作と原文ライナーおよび日本語の解説もそれを踏襲しているが、ルウ・ドナルドソンの同名曲とは明らかに違うので、間違い記載です。この曲はエマーシー盤「クリーフォードブラウン&マックスローチ」にクリフォードブラウン作曲の「The Blues Walk」として収録されています。映画「真夏の夜のジャズ」でソニー・スティットが演じた「ブルース」も、同曲です。
Jimmy Robinson(tp),Dexter Gordon(ts) Carl Perkins(p) Leroy Vinnegar(b) Chuck Thompson(ds)
初期の名盤。ホットとクールのメリハリも効いてる。この盤をベツレヘム盤ダディよりも勧めたくなるのは、泣かせるクライ・ミー、テンダリーの2曲のバラード演奏があるから。ピアノのカール・パーキンスもイイ仕事をしている。(hand)
ソロの出来栄えとしては、ベツレヘム盤と大差ないかも知れないが、選曲も良くアルバム単位で言えばこちらのほうがバランスのとれた良盤。トランペットが弱い点はあまり邪魔にはなっていないと思う。(しげどん)
『HOT AND COOL』のタイトル通り、緩急織り交ぜたデックスのテナーの魅力が満載された好アルバム。(ショーン)
※この時期デクスター・ゴードンは麻薬で刑務所に入っていて、この作品は仮出所の時期に録音されました。DootonというレーベルはR&B主体の会社で、なぜ彼がここに録音したのか経緯はわかりません。ピアニストのカール・パーキンスの唯一のリーダー作もこのレーベルに残っています。トランペッターが有名でない人で、経歴も不明です。ナゾの多いレコードです。
Herbie Hancock(p) Freddie Hubbard(tp) Dexter Gordon(ts) Butch Warren(b) Billy Higgins(ds)
ウォーターメロンマンの印象的なフレーズから始まる本盤は、ハービー・ハンコックならではのメロディアスで耳に心地良い曲が満載の名盤である。フレディ・ハバードのトランペットとデックスのテナーが、好演を見せており、特にTHE MAZEのハバードと最後の Alone And I のデックスは素晴らしい。(ショーン)
いつも主役の帝王なのに、ハービー・ハンコックという若手の初リーダー作にあえてわき役で協力するという懐の深さ!不思議な参加です。それがナンとヒット作になってしまった。8ビートなのでまさにロックファンのためのジャズ入門盤(しげどん)
※人気ヒット作のため、CDではいろいろなジャケットで再発されています。左の画像はアナログのオリジナルデザイン。
BEST 5以外の作品も1960年代までのほとんどの作品を選んでコメント入りでご紹介しています。
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★デクスター・ゴードンのおすすめBEST 5(このページ)
→1:リーダー作第1期、第2期編(デビューから50年代まで)
→2:リーダー作第3期編(60年の復帰から64年の渡欧まで)
→3:リーダー作第4期編-1.(64年の渡欧後の活動 前半)
→4:リーダー作第4期編-2. (渡欧後の後半)