Curtis Fuller カーティス・フラー サイド参加作 CDレビュー ④


Art Blakey & The All Star Jazz Messengers アート・ブレイキー&ザ・オール・スター・ジャズ・メッセンジャーズ

1982年4月11日

Baystate

おすすめ度

hand   ★★★☆

Art Blakey(ds),Freddie Hubbard(tp),Curtis Fuller(tb),Benny Golson(ts),Cedar Walton(p),Buster Williams(b)

日本人企画のJMの同窓会的な演奏

私も含めコアなジャズファンが嫌いな日本人プロデューサーK氏の作品だ。懐かしいメンバーで懐メロを懐かしいアレンジで!と依頼したと思われる。新曲が2曲あることと、ミュージシャンが与えられた素材に真摯に取り組んでいるのは救いだ。クリフォードはJM曲ではないが、人気があるから入れたのであろう。演奏自体は悪くない。(hand)



Voices All/The Jazztet ヴォイセズ・オール/ザ・ジャズテット

1982年4月24,25日

Eastworld

おすすめ度

hand   ★★★

Art Farmer(flh),Benny Golson(ts),Curtis Fuller(tb),Cedar Walton(p),Buster Williams(b),Albert Heath(ds)

日本人企画により復活したジャズテット

日本の関与により20年ぶりに復活したジャズテットの新盤。本人達の意向で復活した場合と違い、どうしてもナツメロ大会になりやすく、クリエイティブな面が少なくなる。その代表がKプロデューサーだが、この盤は別の日本人なのが多少の救いか。ナツメロをナツメロでなく演奏できるのがジャズの特性だと思うが、ナツメロに聞こえてしまう盤はいい盤とは言えないと思う。この盤は、ゴルソン曲の中で私の1番苦手なキラー・ジョーとファーマー曲で1番苦手なモックス・ニックスの2曲続いて出てくるという食指がより遠ざかる盤だ。フラーのソロ自体は悪くはないどころか、いい内容だ。(hand)



Caravan/Art Blakey & The Jazz Messengers キャラバン/アート・ブレイキー&ザ・オール・スター・ジャズ・メッセンジャーズ

1983年4月13,14日

Baystate

おすすめ度

hand   ★★★☆

Art Blakey(ds),Freddie Hubbard(tp),Curtis Fuller(tb),Benny Golson(ts),Walter Davis Jr.(p),Buster Williams(b)

オール・スターJMの第2作

オールスターJMが売れたのか、二匹目のドジョウ盤だ。大懐メロ大会の前作よりも選曲に工夫があり好感度は上がる。フラーのトロンボーンはよく鳴っているが、ちょい垂れ流しを感じるところもある。単なる録音レベルの問題かもしれないが、ブレイキーが妙に張り切っている気がする。ベースがアコベなのにエレベ的な音色は不満だ。(hand)



Moment To Moment/The Jazztet モーメント・トゥ・モーメント/ザ・ジャズテット

1983年5月30,31日

Soul Note

おすすめ度

hand   ★★★★

Art Farmer(flh),Benny Golson(ts),Curtis Fuller(tb),Mickey Tucker(p),Ray Drummond(b),Albert "Tootie" Heath(ds)

復活したジャズテットがイタリアのソウルノートに録音

ゴルソン作のタイトル曲①は新曲で、イントロの第一音がフラーから始まるので期待が高まる。ソロはファーマーからで、気合いの入ったソロだ。ピアノのミッキー・タッカー、ゴルソンに続いてフラーのソロ。このソロもなかなかいい。レーベルがソウルノートで商業主義の臭いがなく、ミュージシャンにやりたいようにやらせているのがいいのだと思う。②以降はゴルソンやファーマーの有名なオリジナルが続くが、演奏は甘くならずにハードな感じが継続して好感の持てる盤(hand)



Aurex Jazz Festival '83/Art Blakey & The All Star Jazz Messengers オーレックス・ジャズ・フェスティバル’83/アート・ブレイキー&ザ・オール・スター・ジャズ・メッセンジャーズ

1983年9月2日

Eastworld

おすすめ度

hand   ★★★☆

Art Blakey(ds),Terence Blanchard, Wynton Marsalis②only(tp),Curtis Fuller(tb),Benny Golson(ts),John O'Neal(p),Lonnie Plaxico(b)

オール・スターJMが日本のジャズフェスに登場。新人ウィントン・マルサリスがアイ・リメンバー・クリフォードを熱演

オーレックスとは東芝のオーディオブランド。その冠ジャズフェスが80年代初頭(80~83)に4回、日本武道館などで開催された。それ以前に70年代後半に開催されたライブ・アンダー・ザ・スカイがモダンジャズ以降を対象としていたのに対し、オーレックスはベニー・グッドマンらスイング派がメインでモダンジャズがおまけ的だった印象がある。つまりこのメンバーはモダンジャズの代表だったのだ。オールスターJMは、お祭りなので大懐メロ大会を大観衆の前で楽しんでいる気がする。ツヤのある音色でいきいきしたアドリブを展開していて、特にニュースターのウィントン・マルサリスとテレンス・ブランチャードが大活躍だ。ゴルソンのソロはやや垂れ流し気味だが、フラーは元気なソロを聞かせている。(hand)



Nostalgia/The New Jazztet/ノスタルジア/ニュー・ジャズテット

1983年11月22,23日

Baystate

おすすめ度

hand   ★★★

Art Farmer(flh),Benny Golson(ts),Curtis Fuller(tb),Mickey Tucker(p),Rufus Reid(b),Billy Hart(ds)

日本人企画でニュー・ジャズテット名で録音

私の苦手な日本人プロデューサーK氏に目をつけられてしまったジャズテット。ノスタルジアと言えば、コアなジャズファンにはファッツ・ナヴァロの曲がイメージされる。なのに同曲は入っていない。単なる過去のジャズテットへの郷愁なのだろうか?①枯葉と⑤赤トンボはK氏の選曲ではないかと勘ぐってしまう。K氏の懐かしの曲なのであろうか?そうは言っても演奏に入ると夢中になってアドリブ演奏するのがジャズメンの特性だ。それなりにいいソロを聞かせてくれるので楽しむことはできる。(hand)



A Groovy Night With The Magnificient Six/Art Blakey & The All Star Jazz Messengers  スーパー・ライブ/アート・ブレイキー&ザ・オール・スター・ジャズ・メッセンジャーズ

1986年2月2日

Baystate

おすすめ度

hand   ★★★☆

Art Blakey(ds),Freddie Hubbard(tp),Curtis Fuller(tb),Benny Golson(ts),Walter Davis Jr.(p),Buster Williams(b)

オール・スターJMの2度目の来日公演

オーレックスの翌年の中野サンプラザでのオールスターJM。懐メロばかり聞いていると飽きてくるが、やってるほうも同じかもしれない。ただ、お祭りのジャズフェスよりはソロに緊張感がある気はする。初オールスターのウォルター・デイビスは張り切っている。元々はレーザーディスクだったと思われる。(hand)



Back To The City/The Art Farmer/Benny Golson Jazztet Featuring Curtis Fuller バック・トゥ・ザ・シティ/ザ・ジャズテット

1986年2月21,22日

Contemporary

おすすめ度

hand   ★★★☆

Art Farmer(flh),Benny Golson(ts),Curtis Fuller(tb),Mickey Tucker(p),Ray Drummond(b),Marvin "Smitty" Smith(ds)

復活ジャズテットのライブを名門コンテンポラリーが録音

「リアルタイム」と同日の復活ジャズテットのライブ、「カーティス・フラー・ジャズテット」という古い盤はあるが、やはりこのバンドは、ゴルソンのものだ。ファーマーが準リーダーで、フラーは3番手から昇格することはない。ソロイストとしては、いい仕事をしていると思う。ジャズテットの復活というと、日本人プロデューサーによるコマーシャリズムを想像してしまうが、この盤はそうではなく、真面目にハードバップに取り組んでいる。(hand)



Real Time/The Art Farmer/Benny Golson Jazztet Featuring Curtis Fuller リアル・タイム/ザ・ジャズテット

1986年2月21,22日

Contemporary

おすすめ度

hand   ★★★☆

Art Farmer(flh),Benny Golson(ts),Curtis Fuller(tb),Mickey Tucker(p),Ray Drummond(b),Marvin "Smitty" Smith(ds)

「バック・トゥ・ザ・シティ」の続編

「バック・トゥー・ザ・シティ」と同日の復活ジャズテットのライブ。選曲がJM的なせいかブレイキーのいないJMのような雰囲気の盤。フラーは調子もよく、それなりに活躍する。(hand)



I Remember Miles/Benny Golson アイ・リメンバー・マイルス/ベニー・ゴルソン

1992年10月5,6日

Alfa Jazz

おすすめ度

hand   ★★★☆

Benny Golson(ts),Eddie Henderson(flh),Curtis Fuller(tb),Mulgrew Miller(p),Ray Drummond(b),Tony Reedus(ds)

亡きマイルスをゴルソンが追悼。フラーのソー・ホワットが意外といい。

亡くなったマイルスの追悼盤。アイ・リメンバー・クリフォードの二番煎じを狙ったと思われる日本人プロデューサーK氏の影がちらつく盤。ゴルソン作のタイトル曲は悪くはないが特段良くもない。フラー入りの⑦ソー・ホワットがこの盤では異色だが、私は一番いいと思う。(hand)



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