Zoot Sims  ズート・シムズ  CDレビュー  サイド作④

ズート・シムズのサイド参加盤の紹介は、このページでひとまず終えます。

まだまだたくさんあることは承知していますが、とてもすべての音源を聴きとおせませんでした。今後気になる作品を入手したら、その都度アップしていこうと思います。


Benny Goodman In Moscow  モスクワのベニー・グッドマン

 1962年6月3日~8日

Victor

おすすめ度

しげどん ★★★☆

Benny Goodman and his Orchestra

CD1 11 14-15 & CD2 5: Sextet Septet Octet

Featuring Zoot Sims (ts) Joe Newman (tp) Victor Feldman (vib) John Bunch (p) Turk Van Lake (g) Bill Crow (b) Mel Lewis (d).

ソビエト連邦から招待を受けたグッドマン楽団のツアーに参加

ベニー・グッドマンはソ連政府からの招聘に応じて1962年5月30日からモスクワ、レニングラードなど6都市で公演をおこなったとのことである。このCDはモスクワでのライブで、グッドマン・ビッグバンドのお馴染みのレパートリーのほか、テディ・ウィルソンを含むカルテット、ズートを含むオクテットといった編成での演奏も行っており、オクテットは4曲だけだが、ズートはかなりフィチュアーされている。(しげどん)



Jazz Mission to Moscow ジャズ・ミッション・トゥ・モスコー

1962年7月12日

おすすめ度

しげどん ★★★★

Markie Markowitz, Jimmy Maxwell(tp),Willie Dennis(tb),Phil Woods(as,cl),Jerry Dodgion(as, fl),Zoot Sims (ts),Gene Allen (bs),Eddie Costa(p),Bill Crow (b),Mel Lewis (ds)

ソ連への楽旅を終えた一行が帰国後に吹き込んだスタジオ盤 フィル・ウッズ、ズート・シムズが活躍

ベニー・グッドマン楽団でのソ連ツアーを終えて帰国後に吹き込んだ盤。アレンジをアル・コーンが担当している。雰囲気はスィング寄りのグッドマン的なテイストのアレンジだが、テーマ曲である「Let’s Dance」などは、いつものお決まりのパターンではなく、かなり変化させた斬新な工夫がある。その他の曲も一応ロシア的なタイトルの曲を集めてはいるが、ソ連ツアーでのレパートリーはタイトルナンバーだけ。ソ連ツアーではグッドマンが主役で出番が少なかったズートやフィル・ウッズが存分に活躍している楽しい盤なので、ズート目的ならこちらのほうがおすすめ。エディ・コスタの低音のソロも魅力。(しげどん)



Unknown Session/Bill Evans アンノウン セッション(ルース・ブルース)/ビル・エヴァンス

1962年8月21日,22日

Milestone

おすすめ度

しげどん ★★★★☆

Bill Evans(p),Zoot Sims(ts),Jim Hall(g),Ron Carter(b),Philly Joe Jones(ds)

ビル・エバンスの審美的な世界が支配する未発表録音

正直言ってビル・エヴァンスは好みのミュージシャンではない。しかしそのピアノの情緒的な美しさは否定のしようがない。必ずしも耳になじみやすいとは言えないにもかかわらず、その世界観にひきこまれてしまう。ズートはいつもどおりのズートらしいソロで自己主張しているが、作品全体の空気はは完全にビル・エヴァンスに包まれている。ズート目的に聴いても、ビル・エヴァンスという音楽家の凄さを感じる一枚だ。ルース・ブルース,ファンカレロという邦題でも発売されたことがある。(しげどん)



The Complete Town Hall Concert/Charles Mingus コンプリート・タウンホール・コンサート/チャールズ ミンガス

1962年11月12日

Blue Note

おすすめ度

しげどん ★★★☆

Charles Mingus(b), Eric Dolphy(as), Zoot Sims(ts) and Others

ミンガスのタウンホール・コンサートに参加し、ドルフィと共演?

ズート・シムズがミンガスのコンサートに参加していたのはかなり意外だ。エリック・ドルフィーと同じステージに乗っていたとは驚きだが、聴いた感じではズートが存在感を示す場面はなかった。どう考えてもミンガスのコンセプトに合っているはずはないのだが・・・みなさん普通にこのミンガスの問題作を聴いてください。ズート・シムズらしいソロが聴けたら教えて欲しいです。メンバーが多すぎて記載をしてませんが、秋吉敏子さんも参加していてクレジットされてます。(しげどん)



Hip Hits/Quincy Jones  ヒップ・ヒッツ/クインシー・ジョーンズ

1962年6月15日,9月8日,1963年4月9~10日

Mercury

おすすめ度

しげどん ★★

Zoot Sims(ts),Phil Woods(as),Others

ヒット曲をちりばめたクインシー・ジョーンズのビッグバンド

「バンドの誕生」よりさらに一般受け狙いのヒットパレード。一応ジャズではあるが、ソロを味わうよりヒット曲のメロディを楽しむアレンジだ。このような路線を進んでジャズファンから離れたほうが成功者になれるという典型路線がクインシー・ジョーンズなのであった。(しげどん)



Hobo Flats/Jimmy Smith ホーボー フラッツ/ジミー・スミス

1963年3月15日,20日

Verve

おすすめ度

しげどん ★☆

Jimmy Smith(org),George Dorsey, Phil Woods(as),Al Cohn, Zoot Sims(ts),

Jimmy Cleveland, Urbie Green, Quentin Jackson(tb),Joe Newman, Ernie Royal, Clark Terry(tp),George Duvivier, Milt Hinton(b),Jimmy Johnson, Jr., John "Dandy" Rodriguez, Bill Rodriquez(ds),Buddy Lucas(harm)

オリバー・ネルソン率いるビッグ・バンドをバックにしたジミー・スミスのワンマンショー

オリバー・ネルソン率いるビッグ・バンドをバックにしたジミー・スミスのワンマンショーで、選曲もかなり一般受けを狙ったもの。ズートはアンサンブル要員でソロは出てこない。(しげどん)



Five Feet Of Soul/Jimmy Rushing  ファイブ・フィート・オブ・ソウル/ジミー・ラッシング

January 22, 1963 & January 23, 1963

Colpix

おすすめ度

しげどん ★★☆

Jimmy Rushing (vo),Al Cohn (arr),Gene Quill, Phil Woods (as),Budd Johnson, Zoot Sims (ts),Sol Schlinger (bs),Ernie Glow, Markie Markowitz, Joe Newman, Snooky Young (tp),Billy Byers, Jimmy Cleveland, Willie Dennis, Urbie Green (tb),Patti Bown (p),Freddie Green (g),Milt Hinton (b),Gus Johnson (ds)

ジミー・ラシングのあくまでもボーカルを味わう盤

この盤もジミー・ラシングのあくまでもボーカルを味わう盤。ズートだけでなく、参加メンバーのソロ場面はない。豪華なメンバーだけにちょっともったいない。(しげどん)



Encounter/Pepper Adams  エンカウンター/ペッパー・アダムス

1968年12月11~12日

Prestige

おすすめ度

しげどん ★★★☆

Pepper Adams(bs),Zoot Sims (ts),Tommy Flanagan (p),Ron Carter (b),Elvin Jones (ds)

モダンなメンバーとのスリリングな邂逅

バリトンサックスという楽器の魅力は何だろう?やはり低音の迫力なのではと考えると、この作品もスピーカーに対峙して聴くとかなり印象が違って聴こえ、ペッパー・アダムスのサックス音の魅力がアップする。でも選曲がアダムスほかミュージシャンのオリジナル中心で凝った曲調が多く、またリズム陣がズートに相性のいい私好みの保守本流派ではなく、ロン・カーター、エルビン・ジョーンズという急進派なので、ややミスマッチとも感じるが、これは好みの問題かも。このようなリズム陣とのスリリングな邂逅とも言える。いずれにせよ真摯なジャズ作品であることは間違いない。(しげどん)



Basie Jam/Count Basie  ベイシー・ジャム/カウント・ベイシー

1973年

Pablo

おすすめ度

しげどん ★★★☆

Count Basie(org, p),Eddie "Lockjaw" Davis,Zoot Sims(ts),J.J. Johnson (tb)

Harry "Sweets" Edison (tp),Irving Ashby (g),Ray Brown (b),Louie Bellson (ds)

カウント・ベイシーのパブロらしいジャムセッション

全曲ブルースからなるいかにもパブロらしいジャムセッションで、雰囲気はカウント・ベイシー楽団のピックアップメンバーといった風で、ベイシーらしいスィング感は満載だ。メンバーはかなりの重量級の濃いメンツが揃っている。テナーはロックジョー・デイビスとズートのふたりだが、ロックジョーの「むせび泣き風」のスタイルはズートのソフトなテイストとはかなり異なるので、聴き分けは容易だ。(しげどん)



JATP at The Montreux Jazz Festival 1975

1975年7月16日

Pablo

おすすめ度

しげどん ★★★☆

Zoot Sims(ts),Clark Terry(tp,fh),Roy Eldrige(tp),Benny Carter(as),Joe Pass(g),Tommy Flanagan(p),Keter Betts(b),Bobby Durham(ds)

モントルー・ジャズ・フェスティバルでのジャム・セッション。名だたる重鎮たちと楽しげにスィング

1975年のモントルージャズフェスティバルでのライブ。リーダーが特に決まっていないジャムセッションだが、ベニー・カーターはじめ名だたる重鎮が揃っていて、なかなか面白い。このころはみんな元気だったんだな~としみじみ思う。話はそれるがベニー・カーターは77年の来日ライブ盤は元気一杯の名盤で、私は79年の来日時に見に行きました。このアルトの音色はなんとも懐かしい。アマゾンにアナログ盤が掲載されていたので、載せておきます。(しげどん)



After the Rain/Mitchell Legrand  アフター・ザ・レイン/ミッシェル・ルグラン

1982年5月28日

Pablo Today

おすすめ度

しげどん ★★★☆

Michel Legrand(p),Joe Wilder(tp,fl),Phil Woods(as,cl),Zoot Sims(ts),Gene Bertoncini(g),Ron Carter(b),Grady Tate(ds)

ミッシェル・ルグランによる大人のくつろぎ盤

ミッシェル・ルグランがリーダーの豪華メンバーによる佳品。アレンジも過剰ではなく、くつろぎ系の大人のジャズだ。メンバーのソロもそれぞれ楽しめるが、ジョー・ワイルダーが中々いい味を出している。(しげどん)



For Lady Day/Carmen McRae フォー・レディ・ディ/カーメン・マクレー

1983年12月31日

BMG

おすすめ度

しげどん ★★★

 

Carmen McRae(vo,p 11only),Marshall Otwell(p),John Leftwich(b),Donald Bailey(ds),Zoot Sims (曲: 4, 7 to 10)

カーメン・マクレーのライブにゲスト出演

カーメン・マクレーのブルーノートクラブでのライブで、ビリー・ホリディの愛唱曲を熱唱。マクレーはピアノトリオを伴奏に歌声を聴かせるが、そこにズートはスペシャルゲストとして参加している。Lover Manなど参加は全13曲中5曲だが、なかなかいい雰囲気のソロだ。(しげどん)