クリスのサイド盤は初期のバッパー時代のもの、その後、バディ・リッチにフィーチャーされたもの、晩年が近づきフュージョン的なものなど、いずれにしても少ない枚数が残されています。
・新宿ジャズ談義の会 :ソニー・クリス CDレビュー 目次
Disc 2⑨-㉓:Billy Eckstine(vo,v-tb),
Ray Linn(tp), Gerald Vlentine(tb), Sonny Criss(as), Wardell Gray(ts), Warren Bracken(p), Unknown(gr), Shifty Henry(b), Tim Kennedy(ds)
ビリー・エクスタイン楽団のサボイ録音2枚組に15曲参加。クリスのほぼ最初期の1947年4月21日と27日の録音ではあるが、ボーカルのバッキングのアンサンブル要員でソロもなく、クリスを判別することはできなかった。ワーデル・グレイのテナー・ソロは1曲(2⑫)だけあった。(hand)
Howard McGhee(tp),
⑰-⑲:Sonny Criss(as), Teddy Edwards(ts), Hampton Hawes(p), Addison Farmer(b), Roy Porter(ds)
ハワード・マギーのアップタウンからの発掘盤。クリスは全19曲中の最後の3曲のみに参加。米軍ラジオサービス(AFRS)が製作し、軍人向けに放送されたラジオ番組’ジュビリー’の録音盤かららしい。クリスの最初期のコンボ録音で、マギー、テディ・エドワーズ、ハンプトン・ホーズらとのセクステットによる演奏で、パーカー派のクリスの短めながら素晴らしいソロが⑰⑲で聞かれる。(hand)
Howard McGhee, Al Killian(tp), Trummy Young(tb), Sonny Criss(as), Dexter Gordon, Wardell Gray(ts), Hampton Hawes, Russ Freeman(p), Barney Kessel(gr), Harry Babison, Red Callender(b), Connie Kay, Ken Kennedy, Roy Porter(ds)
デックスを中心とした、マギー、グレイ、クリスらのジャスト・ジャズ・コンサートなどのライブ3枚組。20分近い長尺曲が多く、トータル約160分もある。クリス入りの曲は、「カリフォルニア・バッピン」などとダブりを除くと、5曲約80分ある。5曲ともクリスのソロもたっぷりと聞かれる。ハントでのデックスとクリスのチェイスは延々と行われてすごい。もしかすると、クリスの全録音の中でも、こんなにも長いソロが聞かれるのは、初期のこれら数枚の録音ではないかと思う。(hand)
Flip Phillips(ts),
John D'Agostino, Buddy Morrow, Tommy Turk, Kai Winding(tb), Sonny Criss(as), Mickey Crane(p), Ray Brown(b), Shelly Manne(ds)
先輩サックス奏者、テナーのフリップ・フィリップスの盤に全12曲中2曲にサイド参加。あくまで主役フリップを盛り立てる盤だが、⑤には短いソロがある。⑥はアンサンブル要員。(hand)
Wardell Gray(ts),
Clark Terry(tp), Sonny Criss(as), Dexter Gordon(ts), Jimmy Bunn(p), Billy Hadnot(b), Chuck Thompson(ds)
ワーデル・グレイ盤に2曲のみ参加。2曲はいずれも9分超で、グレイのリーダー録音というよりも、グレイを中心にしたジャムセッションという感じの演奏。⑰スクラップル・フロム・ジ・アップルは、グレイの寛いだソロの後に、クリスの鋭角的なソロがキラリと光る。⑱ムーブは、デックスも加わって、バトル感の高まった演奏。ピアノがソロを始めそうになり慌ててソロをとるクリスだが、クリスのソロが始まって少しでテープがカットされ、終わってしまう残念な録音。(hand)
1952.8.4
Xanadu
おすすめ度
hand ★★★☆
Al Haig(p),
Chet Baker, Ted Ottison(tp), Sonny Criss(as), Jack Montrose(ts), Dave Bryant(b), Larry Bunker(ds)
クリスのビバップ時代の最後の時期ではないかと思われる録音。ザナドゥらしい海賊的な荒々しい録音だ。クリスの高速ビバップが聞かれる。(hand)
Buddy Rich(ds),
Harry Edison(tp), Sonny Criss(as), Jimmy Rowles(p), John Simmons(b)
バディ・リッチ盤2枚にサイド参加。同日録音ながら「スインギング」の2曲はなぜか長めで、「ウェイリング」の2曲は短め。トランペットがハリー“スイーツ”エディソンのせいか、やや中間派的で、クリスのソロ自体は悪くはないが、本領発揮という感じではない。(hand)
Buddy Rich(ds),
Ole Hansen(tb), Sonny Criss(as), Kenny Drew(p), Phil Leshin(b)
バディ・リッチのニューヨーク、バードランドでのライブ録音。「アット・ザ・クロスロード」で共演することとなるトロンボーンのオレ・ハンセンとともにフロントを7曲中5曲で務めている(2曲はドリューのピアノトリオ)。3年前のリッチ盤は中間派的だったが、この盤は完全にモダンになっている。クリスの熱いけれども濃すぎない、素晴らしいプレイが聞かれる。ラジオ放送を正規発売したものらしく、MCが入るだけでなく、音も少し悪い。ローンヒル・ジャズから出ているクリスの「ザ・ロスト・レコーディングス」はこのリッチ盤7曲のうちの5曲を収録したもので、クリス参加の5曲のうち1曲を間違えている。また、録音年も56年とし58年と(あえて?)間違えている。後半は「インターミッション・リフ」であり、買って後悔盤であった。クリスは、録音が少ないので、発掘盤かと誤解して買ってしまうファンは少なくないと思う。(hand)
1963.7-8
Capitol
おすすめ度
hand ★★★
Lou Rawls(vo),
Sonny Criss(as), Onzy Matthews(p,arr,cond), Onzy Matthews Orchestra
ジャズというよりも、R&Bを強く感じるボーカルのルー・ロウルズ盤にオンジー・マシューズ・オーケストラの一員として参加。この盤、オンジー本人盤、エスター・フィリップス盤とオンジー関係の3作にスタジオミュージシャン的に参加している。仕事がないのでアルバイトなのかもしれない。⑤オル・マン・リバーに短いソロがある。(hand)
1964?
Capitol
おすすめ度
hand ★★
Onzy Matthews(p,arr,cond),
Sonny Criss(as), Onzy Matthews Orchestra
未CD化。基本的にはジャズ盤ではない。歌のないポップスに近い音楽か。オンジー・マシューズというピアニスト、アレンジャーは、今回、初めて知ったが、ジャズの人ではない。多少ジャジーな曲もあるが、60年代のポップスをブラスとピアノやギターでポップに演奏した盤。クリスのソロはB①ホワイト・ガーデニアで聞かれる。なぜか、ジャケ裏には、Sonny Criss ではなくSonny Crispと書いてある。粒立ちのいいソロを吹く人ではないが(笑)、レーベル問題で変名にしたのか、単純な間違いであろう。(hand)
Esther Phillips(vo),
Bill J. Clark, Melvin Moore, Robert H. Rolfe, James Dalton Smith(tp),
Louis Blackburn, Richard Leith, Peter T. Meyers, Roland E. Meyers(tb), Gabriel Baltazar, Sonny Criss(as), Louis Dean Ciotti, Ira Schulman(ts), Jay Migliori(bs), Rodgers Grant(p), Francois Vaz(gr), Victor Venegas(b), Charles G. Harris(ds), Onzy Matthews(arr,director)
エスター・フィリップス盤にオンジー・マシューズ・オーケストラの一員として参加。エスターをソウルかと思い、ウィキで調べるとR&Bのボーカルとなっている。いずれにしても、ソウルフルなボーカルの大編成のバックの一員としてクリスが参加。ソロは全くないのかと思うとクリスのイントロから①が始まり驚いた。その他は②のオブリガートと⑥にソロがある。私好みの盤ではなかった。(hand)
1970.1
JAS
おすすめ度
hand ★★★☆
Hampton Hawes(p),
Harry Edison(tp), Sonny Criss(as), Teddy Edwards(ts⑤), Leroy Vinnegar(b), Bobby Thomson(ds), Joe Turner(vo③④)
プレスティジ期が終わり、ロスのジャズクラブ、メモリー・レーンの出演記録。ハンプトン・ホーズを一応のリーダーとして録音したジャムセッション。ビバップ的なセッションなのでクリスは得意とするところ。①⑤がクリスの活躍度が高い。①のソロは、ハードバップ期を経て、幾何学的なビバップのソロよりもメロディアスになっている。この後、クリスは精神疾患となり、しばらく休養に入っていたようだ。(hand)
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ジャズCD 15000枚所蔵しているモダンジャズマニアhand氏、高校生の頃からジャズにはまり40年以上聴き続けているアナログ&トラディショナル派のしげどん、元々はビートルズマニアだったのが二人に巻き込まれてジャズファンに染まったショーン氏。三人それぞれの視点でジャズを楽しく論じているページです。
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