ART PEPPER アート・ペッパー CD 共同リーダー作&サイド参加作 ①

アート・ペッパーは1956年の復帰以降驚くべきペースでいろいろなセッションにサイド参加しています。また、新たな発掘盤もありますが、ここでは最初期の作品から1957年までのサイド参加盤、及び共同リーダー盤を紹介していきます。



Be Bop Professors     ビバップ・プロフェッサーズ

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おすすめ度

hand       ★★★

しげどん  ★★★★

バブス・ゴンザレス楽団での初期のペッパー

ビバップ初期の名演を集めた編集盤。ペッパーはバップ・ボーカルのバブズ・ゴンザレスのバンドで2曲に登場。超短いソロを聞かせる。ロス録音。(hand)

アート・ペッパー参加のバブス・ゴンザレス楽団で共演してるのがソニー・ロリンズ。ロリンズにとってはこれが初吹き込みという歴史的な面白い盤。

このレコードはスィング・ジャーナル誌ゴールドディスクだった好編集版だがこの形ではCD化されていない。中古レコード屋では比較的安価に購入可能。見つけたら買い!(しげどん)



Modern Sounds  モダン・サウンズ/ショーティ・ロジャース,ジェリー・マリガン

1951年10月8日

hand       ★★★☆

しげどん  ★★★★

Shorty Rogers(tp),John Graas(frh),Gene Englund(tuba),Art Pepper(as),Jimmy Giuffre(ts),Hampton Haws(p),Don Bagley(b),Shelly Manne(ds)  ※ショーティ・ロジャースのセッションのみのデータ

オーヴァー・ザ・レインボウは多くのアーティストにコピーされた名演。

CDでは、①〜⑥が1951年の「ショーティ・ロジャース&ヒズ・ジャイアンツ」で、ペッパー入り、 ⑦〜⑭が1953年の「ジェリー・マリガン&ヒズ・テンテット」で、ペッパーはいない。マリガン盤として考えていたので、これまで前半はあまり聞いていなかった。聞いてみると、やはりあまり得意ではない西海岸ジャズだ。ただ、ペッパーのソロが各曲に入っていてペッパー・ファンには必要な初期音源かもしれない。音もいい。特に⑤虹の彼方に、はミドルテンポで3分と短いが、バラードとして素晴らしい。(hand)

エモーションに欠けるショーティ・ロジャーズのトランペットだが、この作品は唯一のホットな盤。(B面はジェリー・マリガンだが・・・)多くのジャズ本で名盤扱いされている作品だ。 ペッパーがケントンを退団直後の最初のスタジオ録音で、Over The Rainbow は、初期ペッパーの演奏の中でも有名なソロなので、まずは聴いておく必要がある。(しげどん)



Deep People/Shelly Manne  ディープ・ピープル/シェリー・マン

1951年11月12日

Savoy

 

おすすめ度

 hand      ★★★☆

Conte Candoli , Shorty Rogers(tp),Bill Russo(tb),Art Pepper (as),Bob Cooper,Jimmy Giuffre(ts),Bob Gordon (bs),Frank Patchen, Gene Esposito(p),Don Bagley , Joe Mondragon (b),Shelley Manne (ds,vo),

シェリー・マンのシカゴでの録音。全14曲中④⑤⑥の3曲にペッパーは参加。ソロイストの1人ではあるが、いい演奏を聞かせる。1951年11月といえば、最初期の「ポポ」より1か月前だが、ペッパーはすでに完成されたソロイストだ。(hand)



Popo /Shorty Rogers and Art Pepper  ポポ/ショーティ・ロジャース アンド アート・ペッパー

1951年12月27日

Xanadu

おすすめ度

 hand      ★★★☆

しげどん  ★★★☆

Shorty Rogers(tp),Art Pepper(as),Frank Patchen(p),Howard Rumsey(b),Shelly Manne(ds)

粗削りながら若々しい熱気がある初期のペッパー

ハワード・ラムゼイのライトハウス・オールスターズのメンバーとして、1951年12月27日に、カリフォルニアのハーモサビーチにあるラムゼイの店ライトハウスに出演した時の記録。ペッパーの他、ショーティ・ロジャースのトランペット、ラムゼイのベース、シェリー・マンのドラム、ピアノは知らない人フランク・パッチェン。音は悪い。勢いは感じるが、完全なる海賊音質なので、鑑賞自体がつらい。ただ、オールザシングスユーアーのペッパーの音色は素晴らしい。ショーティ・ロジャースのトランペットは、残念ながら、これまでいいと思ったことがない。(hand)

ウエスト・コーストジャズ 青春の記録。録音は悪いがアレンジばかりのウエスト・コーストジャズではなく、クインテット編成で若々しいソロが聴かれるドキュメント。ウエストコーストの定番ナンバーでは、ペッパーのソロに関してはつややかだがそのような曲では後年の憂いに満ちた陰影は聞かれない。しかしボディアンドソウルのようなスタンダードでは、ペッパーらしいつややかで味わい深い表現がすでに聴くことができる。(しげどん)



OCTOBER SESSION 1952/CHET BAKER/ART PEPPER                         オクトーバー・セッション'52 チェット・ベイカー&アート・ペッパー

1952年10月10日

おすすめ度

 hand      ★★

しげどん ★★

Shorty Rogers,Chet Baker(tp),Art Pepper(as),Wardell Gray(ts),Gerry Mulligan(bs),John Graas(frh),Hampton Haws(p),Joe Mondragon(b),Lawrence Marable(ds)

音が悪くペッパーの出番も少ない

第一印象は、とにかく音が悪い!いくら演奏が良くても、鑑賞に堪えないレベルだと思う。マリガンのソロなどモゴモゴと聞こえてしまう。評価は内容に対してではない。音の悪い盤の多いパーカーでも、ここまで悪いのは珍しいと思う。(hand)

ベイカーとペッパーがリーダーのように記されているのは売るための施策であり、実際はジェリー・マリガン+ショーティ・ロジャースの双頭リーダーによる九重奏団によるアレンジ主体のバンドで、ペッパーはあまり出てこない。30分以下の短いCDで、しかも録音は悪く、特にペッパーのソロ部分などはまるで隣の部屋で吹いているようだ。(しげどん)



Shorty Rogers & his Giants  ショーティ・ロジャース&ヒズ・ジャイアンツ

1953年1月12日,15日

Victor

おすすめ度

hand        ★★★

しげどん   ★★★☆

Shorty Rogers(tp),Art Pepper(as),Milt Bernhart(tb),John Graas(frh),Gene Englund(tu),Jimmy Giuffre(ts),Hampton Hawes(p),Joe Mondragon(b),Shelly Manne(ds)

ウエスト・コーストジャズの原点というべき歴史盤

ウエスト特有の気ぜわしい感じが苦手だ。ペッパーのソロも短いので味わっているヒマがない。ペッパーをフィーチャーしたバラード②バニーは味わえる。(hand )

1953年の重要作品で、ウエスト・コースト的な作りの基本形はこの作品で設定されてしまったように思う。ペッパーのソロはもちろんすばらしいが、アルバムとしては、今日ではウエスト・コースト・ジャズの原点的を確認するようなやや資料的な聴き方になると思う。(しげどん)



The West Coast Sound/Shelly Mann & His Men VOL.1   ウエスト・コースト・サウンド/シェリー・マン

1953年4月6日            Contemporary

おすすめ度

hand        ★★★

しげどん   ★★★

Shelly Manne(ds),Bob Enevoldsen(vtb),Art Pepper(as),Bob Cooper(ts),Jimmy Guiffre(bs),Marty Paich(p),Curtis Counce(b)

西海岸らしいスモールビッグバンド的な盤。ペッパーは12曲中4曲に参加してリードをとる。他の8曲は、バド・シャンクとジョー・マイニが参加。シェリー・マンがリズムを締めているので、慌ただしい感じにはなっていない。(hand)

CDでは55年のセッションも追加されて、ペッパー入りのセプテット、バド・シャンク入りのセクステットと合わせて3つのセッションから12曲。曲順がセッション毎でなくばらばらに並べ替えられているので、メンバーを気にしながら聴くと疲れる。一曲が短く、アレンジと各人のソロは密度が濃いが、私にはなかなか難解でリラックスして聴ける盤ではない。(しげどん)



Chet Baker Meets Art Pepper(The Route)  ザ・ルート/チェット・ベイカー ミーツ アート ペッパー

1956年7月28日

Pacific Jazz

おすすめ度

hand      ★★★

しげどん ★★★★

Chet Baker(tp),Art Pepper(as),Richie Kamuca(ts),Pete Jolly(p),Leroy Vinnegar(b),Stan Levey(ds)

基本編成はプレイボーイズと同じテナー入りのセクステットで姉妹盤といった感じ(最初のジャケットもプレイボーイズと同じデザインだった)だが、リッチー・カミューカの入ったこちらの演奏のほうがよい出来栄えだ。ペッパーのオリジナル「マイナー・ユアーズ」もプレイボーイズ収録のものより哀感が漂っていていい感じだ。セクステットの5曲のほか、ペッパーをフィチュアーした3曲(うち二曲はピアノレストリオ)があり、これもなかなかの聞き物。作品としては寄せ集め感もあるが、ベイカー,カミューカ,ジョリーのフィーチュアー曲も各1曲づつあり、カミューカのカルテット演奏もいい感じで、楽しめる一枚。(しげどん)

ペッパーもベイカーも悪くはないが、かといって、2人が共演して、何らかのプラスアルファが生まれたかといえば、そうでもない(笑)。マリガン〜ベイカーのような何かはない。同じ盤に2人が、入っているだけだ。ピート・ジョリーのピアノも少し慌ただしい。「ザ・ルート」と「ベイカー・ミーツ・ペッパー」は、タイトル&ジャケ違いの同じ盤(hand)



Horgy sings Carmichael  ホーギー・シングス・カーマイケル

1956年9月

    Pacific Jazz

hand       ★★★

しげどん   ★★★☆

Horgy  Carmichael (vo),Art Pepper(as)  & others

ホーギー・カーマイケルはたくさんいい曲を作り、ジャズ史を彩った作曲家なんだとつくづく思う。ワーラーの眠そうな二人、ティーガーデンのロッキンチェアなどいろんな名プレイヤーが持ち歌にした功績がすごく、このアルバムの本人の歌唱が二番煎じに聴こえるくらい、曲だけが先に一人歩きして名曲化している。悪いけどワーラー,ティーガーデンの唄には及ばないが、ああこの曲もカーマイケルの作曲かと感じる名曲集は聞いていて面白い。サイドメンの中ではペッパーが突出して目立っているのでそこを目的に聴くのも悪くない(しげどん)

ところどころに、ペッパーのイカしたソロは入る。カーマイケルの渋い声が好きな人にはいい盤だと思う。インストのジョージアが最後に入っているが、短くて物足りない。(hand)



Playboys/Chet Baker Meets Art Pepper  (Picture of Heath)                   プレイボーイズ/チェットベイカー&アート・ペッパー (ピクチャー オブ ヒース)

1956年10月31日

Pacific Jazz

おすすめ度

hand      ★★★☆

しげどん ★★★☆

Chet Baker(tp),Art Pepper(as),Phil Urso(ts),Carl Perkins(p),Curtis Counce(b),Lawrence Marable(ds)

西海岸ハードバップという雰囲気。ジミー・ヒースの曲を演奏しているので、東海岸の雰囲気もある。リズム隊に落ち着きがあるのは、ベースのカーティス・カウンスのバンドのリズム隊がそのまま参加しているからだと思う。カール・パーキンスのピアノもいい感じで、ザ・ルートよりもまとまりがある。テナーのフィル・アーソが意外といい。「ピクチャー・オブ・ヒース」と「プレイボーイズ」は、タイトル&ジャケ違いの同じ盤(hand)

アナログ盤のオリジナルジャケットが昭和的なお色気路線でこのダサさがイイ。ジミー・ヒースが5曲提供していていい曲が多いが、イースト的なハードバップテイスト。参加しているテナーはヒースじゃなくてフィル・アーソ。ベイカー、パッパー、アーソが対等にソロ参加しているので、ペッパーのソロもいいのだが登場ウエイトは対等だ。全体的なハード・バップ作として味わえば楽しめる作品。(しげどん)



Free Wheeling/Ted Brown  フリー・ホイーリング/テッド・ブラウン

1956年12月21日

Vanguard

おすすめ度

hand      ★★★★

しげどん  ★★★★☆

ショーン  ★★★★☆

Ted Brown,Warne Marsh(ts),Art Pepper(as),Ronnie Ball(p),Ben Tucker(b),Jeff Morton(ds)

ワーン・マッシュとテッド・ブラウンの双頭コンボにペッパーが客演。なので、選曲、アレンジはトリスターノ派らしい作品なのだが、ペッパーはマイペースでつややかな自分のソロを展開し、ゲスト参加なのに自分を主役に変えてしまう。マーシュ、ブラウン、ロニー・ボールのような優秀な秀才が束になってかかっても、一人の天才にはかなわないのだ。(しげどん)

「ウィズ・ウォーン・マーシュ」とはレーベルもリズム隊も違うが、同じ1956年11月26日の録音。ペッパーとマーシュだけが両盤に参加している。時間はどちらが先なのだろうか?トリスターノ派のテナーと組むと、ハーモニーがどうしても「コニッツ〜マーシュ」のようになる。マーシュに加え同じトリスターノ派のテッド・ブラウンとの3管では、さらにクール色が濃くなる。ブラウンのリーダー盤であることにも配慮したのか、ペッパーの音色も若干コニッツっぽくなっている気もする。マーシュとブラウンが共演した「ジャズ・オブ・ツー・シティズ」もそれなりに楽しめるクール名盤だ。(hand)

テッドブラウンの有名盤だが、ここでのアートペッパーは、落ち着いた演奏で全体をリードしている。味わいのあるメロディと突出したテクニックはさすがだ。気持ちの昂揚を抑えて聴く者の心を癒してくれることのできる素晴らしい演奏で、どの曲も完成度がとても高く、常に部屋で流しておきたくなるような、およそ嫌いな人がいないであろう秀逸なアルバムに仕上がっている。(ショーン)



Collections/Joe Morrello  コレクションズ/ジョー・モレロ

1957年1月3日

Intro

おすすめ度

hand      ★★★☆

しげどん  ★★★☆

Joe Morello(ds),Art Pepper(as),Red Norvo(Vib),Gerry Wiggins(p),Howard Roberts(g),BenTucker(b)

モレロのリーダー盤10曲中5曲に参加。1曲はなぜかテナーを吹いている。レッド・ノーボが違和感なく参加している。ペッパーは、モダン・アートの2セッションの間に挟まり、直後のミーツ・ザ・リズム・セクションにつながる好調な時期だ。(hand)

テイクファイブで有名なジョー・モレロのリーダー作だが、イントロというマイナーレーベルだけどペッパー参加だから幻の名盤化して注目されていた盤。ペッパー自身の作曲もあるが曲はソロにアンマッチな感じがする。もちろんペッパーのソロ、それ自体は悪くはないんだが・・・(しげどん)



Go West Man!/Quincy Jones  ゴー・ウエスト・マン! クインシー・ジョーンズ

1957年2月25日

ABC Paeamount

おすすめ度

hand       ★★★

しげどん  ★★★

Art Pepper,Herb Geller,Benny Carter,Charlie Mariano(as),Lou Levy(p),Red Mitchell(b),Shelly Manne(ds)

クインシーが流行りのウエストコーストジャズをやってみました、という盤。ペッパーは他の3人のアルト奏者(ベニー・カーター、ハーブ・ゲラー、チャーリー・マリアーノ)とともに9曲中3曲に参加。クインシーは60年代に入るとフィル・ウッズを重要なソロイストとしてフィーチャーするが、この盤ではソロは4人のチェイスのためペッパーだけが重視されることはない。(hand)

アルト、トランペット、テナー&バリトンと同一楽器を4人づつ集めた3つのセッションで構成され、ジミー・ジュフリー,いそしぎのジョニー・マンデル,レニー・ニーハウスにアレンジを競わせるという凝った盤で、クインシー・ジョーンズは総監督である。つまりベタベタに贅沢な作りで、アルトならペッパーのほか大ベテランのベニー・カーターとか、個性派ハーブ・ゲラーとか、それぞれのソロイストの違いを確認するには面白い盤。この凝った作りを楽しむしかないが、それぞれのメンバーはいい仕事をしているのに足し算だけではなかなか良作は生まれないのだ。(しげどん)



Showcase for Modern Jazz/Howard Lucraft (Modern Sounds from California/V.A.)ショーケース・フォー・モダンジャズ/ハワード・ルクラフト

1957年  MCA

おすすめ度

hand       ★★★☆

Conte Candoli(tp), Stu Williamson(tp),Bud Shank(as,fl),Art Pepper(as,ts)

Charlie Mariano(as,ts,bs),Bob Cooper(ts),Frank Rosolino(tb),Buddy Collette(bs,cl),Bob Cooper(obe),Claude Williamson, Pete Jolly(p), Howard Lucraft, John Doe(g),Leroy Vinnegar, Monty Budwig, Red Mitchell(b)

Mel Lewis, Shelly Manne, Stan Levey(ds)

「ショーケース・フォー・モダンジャズ」8曲中3曲にペッパーとボブ・クーパーのクインテット演奏が入っていた。CD化で、「ベスト・フロム・ザ・ウエスト」など似たような盤と合わせて2枚組「モダン・サウンズ・フロム・カリフォルニア」の一部として全4曲が収録された。いわゆるウエストコーストのジャムセッションだが、それほど慌ただしくなく好ましい内容の4曲だ。2枚組の他の曲も比較的いい内容だと思う。(hand)



Coup De Graas/John Graas  クープ・デ・グラース/ジョン・グラース

1957年8月15日

Emercy

おすすめ度

hand      ★★★☆

しげどん  ★★★★

John Graas(fhl),Conte Candoli(tp),Red Callender(tu),Art Pepper(as),Bob Cooper(ts),Buddy  Collette(bs),Paul Moer(p),Budy Clark(b),Larry Bunker(ds)

ジョン・グラスは交響楽団の主席奏者からジャズに転向した変わり種の才人で8曲中6曲が彼のオリジナル。しかめ面の風貌からして堅苦しい理論派ジャズを想像したが、一生懸命スイングしていて、少なくとも私にはギル・エバンスの編曲などよりもずっとジャズ的に聴こえる。ペッパーのソロはいいけど、そこだけを聴くのではなくランド・オブ・ブロークン・トイのようなジャズらしくない曲でも凝った編曲の中でペッパーをグラスがどう生かしているかという視点で聴くと面白い。(しげどん)

アンサンブル重視のウエストコーストジャズで、メインのソロイストがグラースのフレンチホルンという盤。ペッパーはぼやーっとしてしまいがちなグラースのソロの後に、まさに名前のとおりペッパーとしてピリッとさせるソロイストとして活用されている。(hand)

※ジョン・グラースについて     1917年の生まれで1962年に45歳の若さで死去したので、この作品が最後のリーダー作。タイトルはCoupe de grace(決定打、最後の一撃)のもじりだが、ふさわしいタイトルになってしまった。 インディアナ交響楽団の主席ホルン奏者をつとめた技量をもつが、ジャズを愛しジャズ界にフレンチホルンで参入するという愛すべき経歴の持ち主。第二次大戦の陸軍バンド従軍後、スタン・ケントンやテックス・ベネキーなどの後期スイングの名門バンドに在団。その後ショーティ・ロジャースなどとともにウエスト・コーストジャズの隆盛に寄与。なお過去は彼の生年は1924年とされていたので、いまだにそう記述された資料があるがこれは誤りで、1917年3月生まれが正しい。