ART PEPPER アート・ペッパー CD 共同リーダー作&サイド参加作 ②

ペッパーのサイド参加作の続きとして、59年以降から前期最終時期までの作品を取り上げます。歌伴など様々な作品に参加しています。

アルバムとしては問題ある作品でも、ペッパー本人のソロに関しては彼らしい味わいがあります。                        

↓ペッパーがサイドマンとして参加したバーニー・ケッセル、ヘレン・ヒュームズ、ヘリン・スチュワート盤などから抜粋した編集盤

サイドメン・コレクション/アート・ペッパー



Broadway Bit/Marty Paich  ブロードウエィ・ビット/マーティ・ペイチ

1959年1月13日

Warner Brothers

おすすめ度

hand       ★★★★

しげどん  ★★★☆

Marty Paich(p),Frank Beach(tp),Stu Williamson,Bob Enevoldsen(vtb、ts)Geroge Roberts(tb),Vince De Rosa(frh),Art Pepper(as),Bill Perkins(ts),Jimmy Giuffre(brs,cl),Victor Feldman(vib),Scott LaFaro(b),Mel Lewis(ds)

「お風呂」と似たような作品。2イン1のCDでは、違和感なく繋がってしまう。ただ、低音部のホーンアレンジに多少、「お風呂」よりも個性を感じる。この盤のペッパーのソロは9曲中6曲で短いものもあるが、いずれもいい。②彼女の顔に慣れてきた、③恋したことはない、⑤トゥークロースフォーコンフォート、⑥ヤンガーザンスプリングタイム、⑦イフアイワーベル。⑨ジャストインタイム(短い)。(hand)

有名なミュージカル曲を集めたこの当時のイージー・リスニング盤。でもよく知った有名曲でジャズを楽しむというむしろ通人向けの作品かもしれない。

ジャケットも凝っていて素晴らしいデザイン。このデザインの完成度はアナログ盤の大きさで鑑賞したい。踊り子がダウンビートを読んでいるのも、イージーリスニングの顔をしているが、中身は本格的なジャズなんだという象徴かも。アレンジャー・ペイチが主役なのでペッパーのソロは短いが濃密でつややかだ。(しげどん)



I Get A Boot Out of You/Marty Paich  アイ・ゲット・ア・ブート・アウト・オブ・ユー/マーティ・ペイチ

1959年6月30日,7月2日,7日

Warner Brothers

おすすめ度

hand       ★★★★

しげどん  ★★★☆

Marty Paich(p),Jack Sheldon,Conte Candoli,Al Porcino(tp)Bob Enevoldsen(vtb、ts)Geroge Roberts(tb),Vince De Rosa(frh),Art Pepper(as),Bill Perkins(ts),Bill Hoods(brs),Victor Feldman(vib),Joe Mondragon(b),Mel Lewis(ds)

踊り子の続編で、今度はズバリ!ジャズの名曲集。ヒット曲モーニンをはじめエリントンナンバーも数々とりあげている。ジャズ的にはこちらのほうが気合が入っている、というか、アレンジよりソロに重心を置いた感じだ。ジャケットは踊り子に比べるとイマイチだけど・・・。コートにすみれを、のソロでペッパー節がたんのうできる。(しげどん)

「踊り子」と似たような作品だが選曲がこちらのほうがジャジーな気がする。マーティ・ペイチのアレンジは強烈な個性はないが、嫌味のない聞きやすいものが多い。ペッパーは、ソロイストの1人として活躍する。ソロは8曲中6曲でいずれもいい。①モーニン、②スイングしなけりゃ意味ないよ、④ラブフォーセール(超短い)、⑤コートに菫、⑥ホワットアムアイ/コットンテール(短い)、⑧昔は良かったね(短い)。(hand)



Herb Ellis Meets Jimmy Giuffre   ハーブ・エリス・ミーツ  ジミー・ジュフリー

1959年3月26日

Verve  

おすすめ度

hand       ★★★

Art Pepper, Bud Shank(as),Richie Kamuca(ts),Jimmy Giuffre(ts、bs、arr), Herb Ellis, Jim Hall(g),Lou Levy(p),Joe Mondragon(b),Stan Levey(ds)

 

ハーブ・エリスが完全主役の盤。ミーツのジミー・ジュフリーも目立たない。ジュフリー、ペッパーとリッチー・カミューカ、バド・シャンクは4管のホーン・セクションとしてエリスを盛り立てる役割。ジム・ホールもソロはない。エリスってこんなに大物だったかな?!と考えさせられる盤。どなたかのブログに書いてあったが、ジャケのジュフリーは偉そうなエリスの前で委縮しているように見える。ペッパーのサイド盤として聞く価値はあまりない。(hand)



Some Like Hot/Barney Kessel  お熱いのがお好き/バーニー・ケッセル

1959年3月30日,31日

Contemporary

おすすめ度

hand       ★★★

しげどん  ★★★☆

Barney Kessel(g),Joe Gordon(tp),Art Pepper(as),Jimmy Rowles(p),Jack Marshall(g),Monty Budwig(b),Shelly Manne(ds)

ケッセルは、クリスチャン派の筆頭とされるが、クリスチャンの影響下にはあるが、それ以上にスイング時代のフレディ・グリーン的な香りがして、あまりモダンに感じることができない。この盤も、選曲も含めて、モダンではなく、中間派的だ。ペッパーは好調で、ペッパーの参加により有名になった盤だと思う。(hand)

バニー・ケッセルのほかにジャック・マーシャルというリズム・ギターも参加しているため、リズム陣が全部スイング寄りになっている。そのためペッパーのテナーもクラもかなり中間派的に引きずられて、テナーなんかはまるでズート・シムスのように聴こえる。面白い盤だ。(しげどん)



Positively The Most/Joanie Sommers  ポジティブリー・ザ・モスト/ジョニー・ソマーズ

1959年6月

おすすめ度

hand       ★★★☆

しげどん   ★★☆

Joanie Sommers(vo),with Marty Paich Orchestra

Art Pepper(as),Conte Candoli(tp),Frank Rosolino(tb),Bobby Collette(brs)

舌足らずの甘い歌声がウリのジョニー・ソマーズの初リーダー盤。マーティ・ペイチ楽団と聞いたことのないトミー・オリバー楽団が6曲ずつ伴奏する。ペッパーは、ペイチ6曲中の2曲①私の心はパパのもの、⑧ソー・イン・ラブでソロをとる。どちらも短いが秀逸だ。(hand)

これは好みの問題かもしれないが、ジョニー・ソマーズはポピュラー歌手といった感じで、ジャズ的な魅力は感じない。ペッパーの歌伴ととしてのソロも短く、出来栄えが悪いわけではないが、それを目的にこの盤を聴く人はかなりマニアだろう。(しげどん)



Back in Town/Mel Torme  バック・イン・タウン/メル・トーメ

1959年4月23日,8月10日 

Verve

おすすめ度

hand   ★★★

Mel Tormé (vo, arr),The Mel-Tones

Victor Feldman (vib),Marty Paich (p, celesta, org, arr),Art Pepper (as), Jack Sheldon (tp),Barney Kessel (g),Others

メル・トーメの盤というよりもメル・トーンズのコーラス盤の色彩が強い。⑤トラッキンなどペッパーのソロが聞かれる曲もある、という程度だ。(hand)



Cool Heat/Ethel Azama クール・ヒート/エセル・アザマ

1960年2月

Liberty

おすすめ度

hand   ★★★☆

Ethel Azama(vo),Marty Paich (cond),Orchestra  Art Pepper(as), 

日系ボーカルといえばナンシー梅木が知られているが、このエセル・アザマは知らなかった。両親が沖縄出身のハワイ生まれらしい。聞いてみると梅木よりも聞きやすい歌手だ。マーティ・ペイチのビッグバンドをバックに歌う感じの盤だ。(hand)



Combo!/Henry Mancini  コンボ!/ヘンリー・マンシーニ

1960年

RCA

おすすめ度

hand  ★★★

Pete Candoli(tp),Dick Nash(tb),Ted Nash(as,fl),Art Pepper(cl),Ronny Lang(bs,afl),Johnny Williams(p,harpsichord),Bob Bain(g,b),Rolly Bundock(b),Larry Bunker(vib,marimba),Ramon Rivera(cga),Shelly Manne(ds)

酒バラなど作曲者として有名なヘンリー・マンシーニのバンドリーダー盤。コンボというタイトルだがスモールビッグバンドで、マーティ・ペイチのビッグバンドを少しムーディーにした感じだ。ペッパーは、なんと全曲にクラリネットで参加。アルトはテッド・ナッシュでソロは少なく、ペッパーのクラのソロは主役中の主役だ。ただ、リスナーでペッパーのクラのソロを聴きたい人は稀なはず。マリンバとハープシコードが盤の(あまり好ましくない)カラーになっている。(hand)



Songs I Like to Sing/Helen Humes ソング アイ ライク トゥ スィング/ヘレン・ヒュームズ

1960年9月6日,7日

Contemporary

おすすめ度

hand  ★★★

Helen Humes(vo),Marty Paich Orchestra,:Art Pepper(as),Ben Webster(ts),Andre Previn(p),Others

ペッパーは、ビッグ・バンドの一員。とにかく、ヒュームズが歌いまくるので、バックのソロイストの活躍する場面が少ない。(hand)



Love Moods/ Helyne Stewart  ラブ・ムーズ/ヘリン・スチュアート

1961年1月20日

Contemporary

おすすめ度

hand  ★★★

Helyne Stewart(vo), Jack Sheldon(tp),Frank Rosolino(tb),Art Pepper(as),Teddy Edwards(ts),Pete Jolly(p),Jimmy Bond(b),Frank Butler(ds)

バックのビッグバンドの一員として4曲に参加。テナーも吹いている?。バンドは、比較的モダンだ。(hand)