このページでは絶頂期のファーマーの前期後半にあたる1963年~65年の作品をご紹介します。
→アート・ファーマーのリーダー作レビュー4(準備中)
Art Farmer(tp),Jim Hall(g),Steve Swallow(b),Walter Perkins(ds)
ジム・ホールとの共演時代が始まる。3枚の正規録音の1枚目。ピアノレスの意味は特段感じないが、ギターの役割は大きくなり、ベースのスティーブ・スワローも目立っている。ファーマーは、全編フリューゲルで温かみのある演奏を繰り広げる。超名盤ではないが、くつろげる小品ではある。(hand)
上品で落ち着きのある作品。ピアノレスのカルテットだが、ドラムは控えめでベースも存在感あるものの曲調にマッチしたサポートぶりで、ジムホールとのデュエットに焦点が当たる雰囲気を醸し出している。(しげどん)
オトナなアルバム。ジムホールのギターが優しく響く中、アートファーマーは伸びやかにトランペットを奏でる。気負い無くゆったりと聞ける好盤だ。(ショーン)
Art Farmer(flh),Jim Hall(g),Steve Swallow(b),Walter Perkins(ds)
ジム・ホールの熱演が光る盤。やはりライブは、カルテットの全員のソロがあるので、ファーマーだけが目立つことはない。特にこのライブは、ファーマー以上にホールが活躍し、ホールのベストプレイかもしれない演奏が聞かれる。(hand)
ピアノレスのカルテットでジム・ホールのソフトなギターとファーマーのフリューゲルホーンが優しくマッチしている。ライブのノリもあり全曲ジャズファンなら既知の曲で、屈託がなく楽しめる。ジムホールはリズムセクションではなくリーダーのような存在感を発揮して素晴らしいソロをとっている。(しげどん)
ハーフノートでのライヴ演奏だが、アルバム全体としては、やや大人しく感じてしまい、観客の大きな盛り上がりも無く、少し残念である。中では、4曲目の I want to be happy がスピード感溢れた好演奏だ。(ショーン)
1964.1.10
KOCH
おすすめ度
hand ★★★★
Art Farmer(flh), Jim Hall(g), Steve Swallow(b), Walter Perkins(ds)
ラルフ・グリーソンという人のテレビ番組“ジャズ・カジュアル”に出演した記録で、DVDにもなっているようだ。①〜⑤がディジー・ガレスピー、⑥〜⑪がファーマー。⑦がインタビューなので、演奏は全5曲。約1カ月前の「ハーフノート」と演奏内容は、あまり変わらないが、選曲はどちらかというとこちらのほうが私好みだ。音は悪くはない。(hand)
1964.4.24 & 5.5
DRAGON
おすすめ度
hand ★★★★
Art Farmer(flh), Jim Hall(g), Steve Swallow(b), Pete LaRocca(ds)
Art Farmer(flh), Jim Hall(g), Steve Swallow(b), Pete LaRocca(ds)
これも有名な人気盤。全体に激しさがないので、最初は退屈に感じたが、スウェーデン民謡の雰囲気は、ファーマー、ジム・ホール 両人の優しく美しい味わいにマッチしている。このような哀愁ただよう優しい味わいのジャズが好きな人には人気なのもうなづける。(しげどん)
1964.6.27
Moon
おすすめ度
hand ★★★☆
Art Farmer(flh), Jim Hall(g), Steve Swallow(b), Pete LaRocca(ds)
1964
Scepter
おすすめ度
hand ★★★☆
Art Farmer(fh), Charles McPherson(as), Tommy Flanagan(p), Steve Swallow(b), Bobby Thomas(ds)
タイトルからは多面性を表現したい作品と思われる。若手バッパーの加入により新味はあるが、多面性までは至っていない。前作に引き続きラロカは活躍している。 音質が今ひとつな気がする。⑧〜⑯にマンデル・ロウの「ポーギー・アンド・ベス」がオマケ収録されており、58年録音なので、⑧サマータイムがファーマーのトランペットでテーマが吹かれるかと期待したが、テーマはトニー・スコットのバリだった。ただし、ファーマーのソロは聞かれる。(hand)
Art Farmer(tp), Steve Kuhn(p), Steve Swallow(b), Pete LaRoca(ds)
スティーブ・キューンが加入して、キューン、スワロー、ラロカのややフリーな感じのリズム隊が完成してしまった。ファーマーのメロディアスなプレイが通用しないトリオだ。ファーマーにフリーは究極に合わない。がしかし、この微妙な組合せが功を奏する場合もあり、全曲ともフリーではないものの、③プチ・ベルなどの哀愁を感じるボサで、ファーマーらしさが出て、爽やかな演奏になっている。(hand)
ジャズアルバムとしては悪くないが、「ブルースを優しく歌って」というタイトルに反して、スティーブキューントリオは情け容赦なくアグレッシブで優しくない。ファーマーは頑張って応戦しるところはさすがだが、もっとファーマーらしいところを聴きたい筋にはいまいちアンバランスな作品だ。(しげどん)
結構パワーのある演奏が多く、静かな出だしのバラード風の曲も途中から徐々に激しく展開していく。特にタイトル曲sing me softly of the bluesの静と動の対比は素晴らしい。逆に2曲目のad infinitumのドラムはオカズ多すぎでお腹いっぱいになる。私は3曲目の petite belle がこのアルバムの中では好きだ。(ショーン)
Art Farmer(tp),James Moody(ts,fl),Tom McIntosh(tb),
Tommy Flanagan(p),Richard Davis8b),Akbert Heath(ds)
アナログ時代は「グループ・セラピー」というタイトルでセプターというレーベルから出ていた盤。現ローンヒルCDには、このタイトルはない。このバンドは、旧ジャズテットの関係者からゴルソンを外してジェームス・ムーディーを加えたようなメンバーで構成されている。①〜⑦がセクステットで、⑧はファーマーが抜けてボーカル(ボイス)が入る。これらのモノラル・バージョンが⑨〜⑯に入っている。ジャズテットはゴルソン臭が強過ぎるので、こちらのほうがムーディーのフルートも入り爽やかに感じる。不思議な演奏だが、悪くない。愛聴盤になる可能性を秘めた盤だ。(hand)
個性的な味わいのある作品。トム・マッキントシュがアレンジにも寄与しているのかも知れない。ファーマーの作品として見るとそれほど高い評価にはならないかもしれないが、ジャズ的にはいい演奏だ。(しげどん)
SEXTETの演奏だが、なんとなくフルートの音色も硬く、アートファーマーとトランペットとのバランスも悪く、曲としての仕上がり具合が、今一歩な感じがする。楽器が増えることが、プラスになっていないようだ。(ショーン)
→アート・ファーマーのリーダー作レビュー4(準備中)
ジャズCD 15000枚所蔵しているモダンジャズマニアhand氏、高校生の頃からジャズにはまり40年以上聴き続けているアナログ&トラディショナル派のしげどん、元々はビートルズマニアだったのが二人に巻き込まれてジャズファンに染まったショーン氏。三人それぞれの視点でジャズを楽しく論じているページです。
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