Sonny Criss おすすめCDレビュー  リーダー作① 1947 ~ 1963 年

クリスの前期は、初期のビバップ期から始まります。パーカーと肩を並べるほどの凄腕でしたが、人気には火がつかず、録音的には不幸であったとされるパーカーよりもさらに録音の記録は少ないです。しかし、超マイナーレーベルのインペリアルに3作品が残されたことは感謝したいと思います。その後、渡仏時の録音記録も現在は聞くことができます。

・新宿ジャズ談義の会 :ソニー・クリス  CDレビュー 目次

・Sonny Criss おすすめBest5

・Sonny Criss CDリーダー作①

・Sonny Criss CDリーダー作②

・Sonny Criss CDサイド作①

 


CALIFORNIA BOPPIN' 1947 / SONNY CRISS

①-③:1947.4.29

⑫:1947.4

④-⑥:1947.6

⑬:1947.7

⑦-⑪:1947.10.17

Fresh Sound

おすすめ度

hand        ★★★★   

Sonny Criss(as), 

Howard McGhee(tp:1-6), Al Killian(tp:7-13), Wardell Gray(ts:1-3,7-13), Teddy Edwards(ts:4-6), Dodo Marmarosa(p:1-3), Hampton Hawes(p:4-6), Charlie Fox(p:7-11), Russ Freeman(p:12,13), Barney Kessell(gr:12), Red Callender(b:1-3), Addison Farmer(b:4-6), Shifty Henry(b:7-11), Harry Babasin(b:12,13), Jackie Mills(ds:1-3), Roy Porter(ds:4-6), Tim Kennedy(ds:7-13)

クリスの最初期の貴重な録音

①〜③はクリスのほぼデビュー録音と言ってもいいくらい最初期の1947年4月29日のジャスト・ジャズ・コンサートでの録音。一応、ハワード・マギーがリーダーのようだが、クリス、グレイ、デックスのソロが素晴らしい。饒舌だが、サラリとせず粘りのありクリスのアルトはこの時から完成している。音も悪くなく、この冒頭の3曲が時間も長めでこの盤の素晴らしさの代表曲と言えると思う。100枚組CD「Bebop Story」Vol.93には、同日録音のドナ・リー(インコンプリート)が入っている。不完全とはいえ3分ありクリスのソロも入っているので収録してほしかった。④〜⑥はCDには1947年6月と記載されているが、ディスコグラフィーでは3月と記載されており、どちらが正解か不明だが、3月であればこのCD中で一番初期の録音となる。①~③と演奏水準は変わらないが多少音が悪い。⑦〜⑪は短めの曲だがクリスのソロはある。「メモリアル・アルバム」と被っているので、後発のこの盤には、未CD化の古い別音源(アウト・オブ・ノーホエア、1952年3月24日録音、「Bebop Story」Vol.99収録など)を入れてほしかった。⑫⑬は15分前後の長尺で、クリスのソロもたっぷり聞かれるが、「バップランド」と被った内容だ。(hand)



THE SONNY CRISS MEMORIAL ALBUM

①⑤:1947.10.17

⑥:1950.8.27

⑦:1952.9.4

⑧-⑫:1965.6.15

Xanadu

おすすめ度

hand        ★★★★☆

しげどん   ★★★★☆

ショーン   ★★★★☆

Sonny Criss(as,ss), 

Al Killian(tp:1-5), Clark Terry(tp:6), Wardell Gray(ts:1-6), Dexter Gordon(ts:6), Charles Fox(p:1-5), Jimmy Bunn(p:6), Gil Berrios(p:7),  Shifty Henry(b:1-5), Billy Hadnott(b:6), Dave Bryant(b:7), Tim Kennedy(ds:1-5), Chuck Thompson(ds:6), Billy Snyder(ds:7), Damita Jo(vo:6)

Hampton Hawes(p:8-12), Clarence Johnson(b:8-12), Frank Butler(ds:8-12)

初期のバッパー時代と後期の脂が乗った時期のどちらも素晴らしい演奏が収録された盤

ザナドゥによくあるアナログ起こしらしいあまり音の良くない演奏から始まる。前半①〜⑦は、「カリフォルニア・バッピン」や「バップランド」と変わらぬ初期のパサデナ等のビバップのコンサート録音。3〜5分程度の曲からなり、バンドリーダーというよりもセッションリーダー的な演奏で、素晴らしいビバップのアルトソロが聞かれる。「バップランド」のような長尺曲はない。後半⑧〜⑫の5曲は、クリス後期のスタート時期にあたる65年のとても素晴らしい演奏。「サタデー・モーニング」につながる内容だと思うが、この盤に収録されたことで初期のバップ録音と勘違いされ、結果的に後期好きに聞かれないことになってしまっていると思う。クリスもハンプトン・ホーズも後期の脂が乗った時期で、単独で発売すべき内容だと思うが、元テープがなくアナログ起こしでプチノイズがあり、トータル5曲20分程度と短いため、単独化は見送られたのだろう。であればせめて、アナログ時にA面の冒頭に入れておいてこちらから聞くようにして欲しかった。前半は★★★だが、後半は★★★★★だと思う。ジャズ・ファクトリー盤「メモリアル・アルバム」は、この盤とは違い、「カリフォルニア・バッピン」と同内容なので要注意。(hand)

A面はビバップ時代の貴重な記録で、ワーデル・グレイの演奏も興味をそそられるが、一般的には記録的な意味が大きいと思う。聴きどころはB面の1965年のハンプトン・ホーズが入ったワンホーン演奏で、インペリアル時代のウエットなイメージから、クールで清涼感ある味わいで、名演とされる「サタディ・モーニング」も、ザナドウ盤と全く違った趣きがあり、愛聴に耐える名演だと思う。録音時間の都合からか、やや唐突に尻切れトンボなアレンジだが、演奏は素晴らしく、B面はA評価に値するファン必聴の作品になっている。(しげどん)

録音状態が悪くやや聴きづらいが、演奏としてはとても良い。前半の滑らか且つメロディアスな若きソニークリスの演奏は、1940年後半の世界大戦後の当時の華やかで自由な雰囲気を伝えてくれる。またアルバムの後半の8~12曲目のバラードはピアノとの相性も良く、どれもとても優しく情緒的で素晴らしい。(ショーン)



1949 - 1957 / SONNY CRISS

①-④:1949.9.22

⑤-⑦:1957.11.25

Fresh Sound

おすすめ度

hand        ★★★☆  

Sonny Criss(as), 

Hampton Hawes(p), Iggy Shevack(b:1-4), Buddy Woodson(b:5-7), Chuck Thompson(ds)

1949年と1957年の2録音を収録した盤

1949年から57年にかけての録音のようなタイトルだが、49年9月22日の録音と57年11月25日の2録音だ。前半は、過去に「アン・イブニング・オブ・ジャズ」として、トミー・ターク、ザ・シックスと3者のオムニバス盤としてヴァーブ(ノーグラン)から出たことのある録音。後半は、既発盤「セッションズ, ライブ」(LP)「ウエストコースト・サックス・モード」(CD)と同音源からなる盤。前半の1949年は、ハンプトン・ホーズ3とのビバップ録音で、クリスの初リーダー盤と言えるスタジオ録音なので貴重だ。クリスのプレイは、独特の粘り気がやや弱めで、パーカーのようなバッパー的な要素が強い。3分前後の4曲でトータル12分弱しかないのは残念な点だ。パーカーの「ナウズ・ザ・タイム」的なワンホーン録音ながら、オムニバス盤の一部であり注目されなかった。もう少し曲数があり単独盤として、パーカーのようにカタログ化され何度も発売されていれば思うと、クリスの悲哀を感じる。後半の1957年は放送用の録音と思われ音はいいが、時間は短い。クリスは好調なので、3曲、計8分半しかないのがとても惜しい。この録音から約10年は、残念なレーベルの放浪期となってしまう。次の安定レーベルは、66年のプレスティジ盤「ジス・イズ・クリス」となる。(hand)



INTERMISSION RIFF / SONNY CRISS

1951.10.12

Pablo

おすすめ度

hand       ★★★☆

Sonny Criss(as), 

Joe Newman(tp), Bennie Green(tb), Eddie "Lockjaw" Davis(ts), Bobby Tuckers(p), Tommy Potter(b), Kenny Clarke(ds)

クリス名義だがJATPのジャム的録音

クリス名義で発売はされているが、リーダー盤ではなく、メンバーとして参加したJATPでのジャム的な録音だ。40年代のジャスト・ジャズでの録音と比べると、引き続きすごいバッパーであるだけでなくメロディアスなソロも吹くハードバッパーに変貌を遂げつつある感じがする。ジャム盤がリーダー盤になることが、名誉なのかそうでないかといえば、パーカーの場合ならそう思わないのだが、クリスの場合、リーダー盤が少ないので悲哀を感じてしまう。(hand)



INGLEWOOD JAM / CHARLIE PARKER, SONNY CRISS, CHET BAKER

1951.10.12

Pablo

おすすめ度

hand        ★★★★  

Charlie Parker, Sonny Criss(as), Chet Baker(tp),

Russ Freeman(p), Harry Babasin(b), Lawrence Marable(ds)

元はハリー・ババシン盤だが、クリスはパーカーに対抗

私の所有するジャズ・クロニクル盤CDでは、パーカー、チェットとクリスの3人がジャケに写真とともに表示され3人のリーダー盤のようになっていた。ところが最新のフレッシュサウンド盤では、タイトルが「バード&チェット」となり、クリスが消されてしまっている。調べてみると、最初はベースのハリー・ババシン盤として始まり、ジャズ・クロニクル以外の各社盤はみな、ジャケは違っても「バード&チェット」で続いているようだ。パーカーは当然にすごいのだが、チェットは弱めの初期マイルスのような感じで、クリスのほうが張り切ってパーカーに対抗しているように聞こえる。(hand)



JAZZ U.S.A. / SONNY CRISS

1956.1.26, 2.24, 3.23

Imperial

おすすめ度

hand        ★★★★

しげどん   ★★★★☆

Sonny Criss(as), 

Barney Kessel(gr), Kenny Drew(p), Bill Woodson(b), Chuck Thomson(ds)

インペリアル3部作の最初の盤

インペリアル3部作の最初の盤。弱小レーベルではあるが、ハードバップのアーチストとしてのクリスのスタートを切る記念すべき盤だ。録音場所は不明だが、インペリアルはハリウッドが本拠地なので、ロスの可能性が高い。ドリューも当時、西にいたと思うが、メンバー的に、西海岸ながら東っぽい雰囲気になっている。①柳は、調べてみると、クリスが 非公式も含めると最も多く4回も録音を残したお気に入り曲のようで、これが1回目。②ジーズ・フーリッシュ・シングスは、シングルカットされただけのことはある名演だと思う。盤全体としては、粘り気の強いクリスのアルトをこれでもかと聞かされるので、正直なところ、少し疲れた。(hand)

インペリアル3部作の第一作。ウタモノをウエットに歌い上げるのがクリスの真骨頂だが、オリジナルのブルースもあり、ブルースのほうが清々しくクールな印象で中々味わい深い。そのせいか三部作の中では一番ドライな印象を受けた。ブルース曲は録音日が異なり、ピアノがケニー・ドリューなのかはやや疑問。バーニー・ケッセルの参加曲ではテーマ部分の印象がやや異なるが、全体的にはクリスらしい快演だと思う。(しげどん)



GO MAN / SONNY CRISS

1956.11.28

Imperial

おすすめ度

hand        ★★★★☆

しげどん   ★★★★

ショーン   ★★★★☆

Sonny Criss(as), 

Sonny Clark(p), Leroy Vinnegar(b), Lawrence Marable(ds)

ソニー・クラークが参加したインペリアル第2作

前作「U.S.A.」から半年以上経ち、インペリアル2作目。今回は、こちらもまた西海岸に来ていたソニー・クラークが参加。クラークのピアノに湿り気があるなど、メンバーのせいかバンドに多少、「U.S.A.」に比べると落ち着きが出ているように感じるが、やはりクリスのアルトはグイグイ押してくる感じがする。この押し相撲のようなグイグイ感が好きな人には、スクータージャケのカッコよさもあり、人気があるのだと思う。⑪ハウ・ハイ・ザ・ムーンは、コード進行は同じだが、明らかにオーニソロジーだ。(hand)

サマータイムはクリスのコテコテ感にピッタリすぎややくどい気もするが、それも好き好きだと思う。完全なワンホーン作でクリスのアルトを充分味わえる。三部作には共通のするが、やや曲が短いのでソニー・クラークの演奏ももっと聴きたいと思う気持ちが残る一枚だ。(しげどん)

ソニークラークとの競演だが、1曲1曲が比較的短く、無駄な部分が無く、安心して聴ける曲ばかりだ。サラッとした聴き心地のライトな感覚と硬質感は、少しだけ物足りなさを感じるところがある。(ショーン)



PLAYS COLE PORTER / SONNY CRISS

1956.8.21

Imperial

おすすめ度

hand        ★★★★☆

しげどん   ★★★★

ショーン   ★★★★

Sonny Criss(as), 

Larry Bunker(vib), Sonny Clark(p), Buddy Clark(b), Lawrence Marable(ds)

インペリアル第3作は、コール・ポーター集

インペリアル3作は、1956年の1年間に録音されている。メンバーの違いもあるが、クリスのアルトも少しずつではあるが落ち着いた感じがでてくるような気がする(それでもまだまだ濃厚だ)。曲も前2作が12曲だったのが10曲になり、1曲が長くなっている。クリスがワンホーンで攻めまくるだけよりも、ラリー・バンカーのバイブが加わったことで盤に落ち着きを持たせることになっている。インペリアル三部作ではスクータージャケがカッコいい「ゴー・マン」が人気のようだが、私自身は、多少落ち着きのあるこちらが若干いいように思える。(hand)

コール・ポーター集なのですべてウタモノで、彼のウエットなイメージ全開のようでありながら、ラリー・バンカーのウエスト的なバイブで爽やかさが付加されている。ラリー・バンカーはドラマーのイメージが強いがバイブもソツがない。ソニー・クラークの出番がもっと多く欲しかった。そもそも一曲が短いのでピアノの出番が少ない。クリスの魅力のウタモノの吹奏は味わえるが、ソロが短いのが残念。(しげどん)

軽快なソニークリスとラリーバンカーのメロディの掛け合いは心地よいものがあるが、アルバム全体を通しては、メリハリに欠け、感情が揺さぶられるような部分が全く無く、少しあっさりし過ぎか?(ショーン)



AT THE CROSSROADS / SONNY CRISS

1959.1

Peacock

おすすめ度

hand        ★★★★☆

しげどん   ★★★★☆

ショーン   ★★★★★

Sonny Criss(as), 

Ole Hansen(tb:3,4,6,7), Wynton Kelly(p), Bob Cranshaw(b), Walter Perkins(ds)

クリス最高のプレイが聞かれる元「幻の名盤」

ピーコックという超マイナーレーベルなので、過去には幻の名盤扱いであったが、CD化されて本当に良かった。クリスの演奏には、寛ぎが聞こえるようになってきている。攻めてばかりだと、疲れた客が逃げてしまう。快調なケリーのピアノとも相俟って、好盤に仕上がっている。数曲の参加だが、トロンボーンのオラ・ハンセンもいい味わいを作り出している。本当に名盤だった数少ない幻の名盤だ。(hand)

変名参加のウィントン・ケリーの存在感が素晴らしく、そこに聞き入ってしまった一枚。ソニー・クリスはいつも通りの味わいだが、アルバムとしてはウィントン・ケリーによって名盤化しそうな作品。トロンボーンのOla Hansen という人は良く知らないが、一応ソツのないプレイをしている。(しげどん)

ゆったりとしたリズムとヴァイヴレーションの効いたアルトの響きが、寛ぎの時間を演出してれる。時に強く叫び、また時には咽び泣く様に感情移入されたソニー・クリス最高のプレイだ。オラ・ハンセンのトロンボーンが、とてもいい味付けとなって、アルトと絡むことで、より厚みのある演奏となった。(ショーン)



SAXOPHONES A SAINT-GERMAIN DES PRES / SONNY CRISS, HUBERT FOL, MICHEL DEVILLERS

⑧-⑪:1962.10.10

⑫-⑭:1963.4

Polydor→Gitanes

おすすめ度

hand        ★★★★

しげどん   ★★★☆

Sonny Criss(as:8-14),

Henri Renaud(p:8-11), Georges Arvanitas(p,org:12-14), René Thomas(gr:12-14), Michel Gaudry(b:8-11), Pierre Michelot(b:12-14), Philippe Combelle(ds:8-14) 

クリスの仏録音を一部に収録した好盤

LP時代に色々な形で出され混乱していたパリ録音。今はジャズ・イン・サン=ジェルマンという仏ジタン・レーベルのシリーズによって整理されている。元ジャケを使わず、膨大なシリーズのジャケがほとんど全てパリの街角の風景という残念な点を除けば、とてもいい仕事をしてくれている。ジャケはネットからダウンロードして自分で作れば、とりあえずは満足できる。LP時代にジーズ・フーリッシュ・シングスとミスター・ブルース・プール・フリルターという2曲が入っていたのに、CD化で消えている。調べてわかったのは、この2曲はインペリアルの「ジャズU.S.A.」からの曲で、特に後者はウエスト・コースト・ブルース(ウエス・モンゴメリーとは別曲でクリスのオリジナル)の改題であった。仏録音にはミスターの付かないブルース・プール・フリルターVol.2があり、余計にややこしい。こちらはウエスト・コースト・ブルースではない。62年10月10日録音を収録したこの盤は、アンリ・ルノー3がピアノとオルガンでサポートする7曲が入っている。特にブラック・コーヒーの素晴らしさは際立つ。他に仏アルト、バリトン奏者2人のセッション計7曲が入っている。バリ奏者のジーズ・フーリッシュ・シングスが入っているのは新たな混乱の元だと思う。クリスだけの録音を集めたフレッシュ・サウンド盤や日本盤が待たれる。(hand)

前半はユベール・フォルのカルテット、ミッシュエル・ヴィレのスモールオーケストラと、クールなサウンドで中々良い感じだ。後半がソニー・クリス。最終曲のブルースが盛り上がっていい雰囲気。アンリ・ルノーも熱演している。(しげどん)



MR BLUES POUR FLIRTER / SONNY CRISS

1963.4.22,23 & 25

Brunswick→Gitanes

おすすめ度

hand        ★★★★

しげどん   ★★★★

Sonny Criss(as:8-14),

Georges Arvanitas(p,org), René Thomas(gr), Pierre Michelot(b), Philippe Combelle(ds) 

ジョルジュ・アルヴァニタスがサポートした仏録音の好盤

パリでの63年4月22,23,25日のジョルジュ・アルヴァニタス3がピアノとオルガンでサポートする全9曲が収録されている。初日のセッションには、ルネ・トーマも加わっている。盤に入っていない曲をタイトルにするという理解しにくいタイトル設定だが、元のブランズウィック盤(→ポリドール)がそうなので仕方ない。内容はとてもいい。仏録音は、なぜか2枚ともオルガンが入っている。いずれも米黒人的なソウルフルなものではないが、オルガンが好みかどうかで、好き嫌いが分かれてしまうように思う。というのも、同じアルトでも、クリスの場合、ルー・ドナルドソンほど、オルガンとの相乗効果は感じられないからだ。(hand)

ジョージ・アルバニタスはピアノだけでなくオルガンも弾いている。しかしソニー・クリスのウエットな味にオルガンが加わっても、ベタベタな感じにはならず、むしろ爽やかさが増しているのは、フランス生まれなりの特質か。軽やかにさらっと聞き流してしまいそうになるクリスとしては異色の一枚。(しげどん)



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