Pepper Adams おすすめCDレビュー  サイド作① 1956 ~ 1957 年

今回、取り上げたリーダー盤・共同リーダー盤が31枚。これに対し、サイド盤は、今回取り上げただけで96枚とリーダー盤の3倍以上ある。アダムスの生涯が、楽器の特性とはいえ、サイドマン人生だったように思える。なので、サイド盤を聞くことで、アダムスの全体像が少し見えてきたように思う。チェンバースのCD追加曲として発掘された最初期録音から、ケントン楽団、ショーティー・ロジャースなど西海岸時代のアダムスです。(hand)


CHAMBERS' MUSIC : A Jazz Delegation From The East / PAUL CHAMBERS

⑦⑧⑨:1956.4.20

Jazz West→

Blue Note

おすすめ度

hand        ★★★   

⑦⑧⑨:Paul Chambers(b),

Roland Alexander(p:7), Curtis Fuller(tb), John Coltrane(ts), Pepper Adams(bs), Philly Joe Jones(ds)

チェンバース盤に追加されたアダムス最初期の3曲

ポール・チェンバースの初リーダー盤のCDに追加されたアダムスの最初期の録音3曲(追加3曲のない盤が多い)。元盤はコルトレーン入りカルテットで、追加3曲にアダムスとカーティス・フラーが加わっている。ジャズ・ウエストという超マイナーレーベルなのでブルーノートが再発時にこの3曲を発掘してくれたのは、コルトレーンが入っているからだとは思う。3曲は普通のハードバップで、アダムスのソロは3曲ともあるが、いずれも数年後のような破壊力のあるソロではなく、まだ普通のバッパーという感じだ。(hand)



THEME MUSIC FROM THE JAMES DEAN STORY / CHET BAKER & BUD SHANK

1956.11.8

Pacific Jazz

おすすめ度

hand        ★★★   

Chet Baker, Ray Linn(tp), Milt Bernhart(tb), Charlie Mariano, Herbie Steward(as), Bud Shank(as,fl), Bill Holman, Richie Kamuca(ts), Pepper Adams(bs), Don Fagerquist(fl), Claude Williamson(p), Monte Budwig(b), Mel Lewis(ds), Mike Pacheco(bongo), 

 

Bill Holman, Johnny Mandel(arr,orch)

映画「ジェームス・ディーン・ストーリー」のサントラ

映画「ジェームス・ディーン・ストーリー」のサントラで、チェット・ベイカーとバド・シャンクがメインにフューチャーされている。アダムスは加わってはいるが、チェットのトランペットとシャンクのアルトサックス&フルート以外はソロがない。アダムスはビッグバンドのアンサンブルの一員として低音を響かせている。ジャジーではあるが、スイートミュージックの要素も多少ある。最後にチェットのボーカル入りの別テイクが1曲入っている。(hand)



LIVE AT THE MACUMBA CLUB / STAN KENTON

1956.11.17

Hindsight

Magic

おすすめ度

hand        ★★★★   

Stan Kenton(p.ldr),

Dennis Grillo, Ed Leddy, Lee Katzman, Phil Gilbert, Tom Slaney(tp), Irving Rosenthal, Joe Mariani(French Horn), Archie LeCoque, Jim Amlotte, Kent Larsen(tb), Jay McAllister(tuba), Kenny Shroyer(btb), Lennie Niehaus(as), Bill Perkins, Richie Kamuca(ts), Pepper Adams(bs), French Horn(gr), Don Bagley(b), Mel Lewis(ds)

ケントン時代のアダムスが聞ける盤

サンフランシスコのマクンバ・クラブでのライブ録音で、本編とパート2に分かれた英MAGIC盤と2枚組の米Hindsight盤があり、Hindsight盤は、曲順が違うだけでなく、曲数も少ない。MAGIC盤は、背中と裏ジャケはMacumbaだが、何故かジャケットがMacumber とスペルが(海賊なので?ワザと?)間違っている。マイ・ファニー・バレンタインは、この頃からアダムスの得意曲だったのか、この曲では全面的にフィーチャーされている。(hand)



GOT'CHA / MEL LEWIS

1956.11.19 & 20

Jazz Records

おすすめ度

hand        ★★★☆   

Mel Lewis(ds),

Ed Leddy(tp), Jerry Coker, Richie Kamuca(ts), Pepper Adams(bs), Johnny Marabuto(p), Dean Reilly(b)

初期のアダムスも活躍するメル・ルイス盤

タイトルは、ガチャポンのガチャでもあるらしく、色々な意味があるようだ。元はI got youで、つかまえた!みたいな意味で、ガチャポンとも合っている。メル・ルイスらしいドラマーの鳥のお尻に胡椒がかけられて、つかまってチキンステーキにでもされてしまうのかもしれない。内容は、7人編成のスモールビッグバンド的な演奏だが、ソロ回しは十分に行われ、アダムスは重要なソロイストになっている。半年前の「チェンバース・ミュージック」に比べると音のエッジが立ってきている。アダムス曲③ア・ウインター・テールも収録されている。⑤ワン・フォー・パットでのアダムスのソロは多少激しい感じで好感だ。(hand)



KENTON WITH VOICES / STAN KENTON

1957.1.17, 2.5 & 22, 3.4

Capitol

おすすめ度

hand        ★★★    

Stan Kenton(p,cond,,arr),

The Modern Men(Tony Katics, Al Oliveri, Paul Salamunovich, Bob Smart)(vo), Ann Richards(vo),

Ed Leddy(tp), Jim Amlotte, Bob Fitzpatrick, John Halliburton, Kent Larsen(tb), Karl De Karske, George Roberts(b-tb), Lennie Niehaus, Charlie Mariano(as), Richie Kamuca, Bill Perkins(ts), Pepper Adams(bs), Ralph Blaze(gr), Don Bagley, Red Mitchell(b), Shelly Manne, Mel Lewis(ds), Jack Costanzo(bongos), Ramon Rivera(congas)

混声コーラスを楽しむための盤

マクンバ・クラブでのケントン・バンドのライブは素晴らしく、アダムスの活躍も見られたが、こちらは男女混声スキャットをケントン・バンドが伴奏しているだけで、アダムスは特に目立っていない。コーラスを楽しむための盤だと思う。2in1CD化されている。(hand)



PLAYS RICHARD RODGERS / SHORTY ROGERS

1957.1.30

RCA Victor

おすすめ度

hand        ★★★   

Shorty Rogers(tp), 

Conte Candoli, Pete Candoli(tp), Frank Rosolino, Milt Bernhart(tb), Sam Rice(tuba), Bill Holman, Jack Montrose, Pepper Adams(sax), Pete Jolly(p), Red Mitchell(b), Stan Levey(ds)

ショーティ・ロジャース&ヒズ・ジャイアンツのリチャード・ロジャース集

ショーティ・ロジャースとヒズ・ジャイアンツの演奏。②⑤⑥は、ロジャース=ジュフリーの2管で、他はスモールビッグバンドでこちらにアダムスが入っている。プレイズ・リチャード・ロジャースなので有名曲のオンパレードかと思うと、ほとんどが知らない曲で私の知っている曲は⑦⑩の2曲だけだった。④ア・シップ・ウィズアウト・セール、⑩ゾウ・スゥエルではアダムスのソロもある。(hand)



GO WEST MAN / QUINCY JONES

1957.2

ABC-Paramount

おすすめ度

hand        ★★★☆   

Quincy Jones(cond),

③⑤⑦:Bill Perkins, Buddy Collette, Walter Benton(ts), Pepper Adams(bs), Carl Perkins(p), Leroy Vinnegar(b), Shelly Manne(ds)

クインシーの考えるウエスト・コースト・ジャズ

キラ星のようなソロイストを多数擁するクインシーの大編成のスタジオ録音。クインシーが流行りのウエストコーストジャズをやってみました、という内容だ。アダムスは全9曲のうち3曲③⑤⑦に参加。大編成ではアンサンブル要員になりやすいバリだが、参加した3曲ともにアダムスのソロがある。(hand)



SOLO FOR SEVEN / BOB KEENE

1957.5.21

Andex

おすすめ度

hand        ★★  

Bob Keene(cl),

Bob Burgess(tb:1-3,5-8), Milt Bernhart(tb:4,9-11), Bill Hood(bs:4,9-11), Pepper Adams(bs:1-3, 5-8), Red Norvo(vib), Dick Johnson(p:1-3,8), Paul Moer(p:4-7,9-11), Ralph Peña(b:1-3,8), Red Mitchell(b:4-7,9-11), Dick Wilson(ds:1-3,8), Shelly Manne(ds:4-7,9-11)

クラリネット奏者ボブ・キーンの七重奏団

ボブ・キーンというクラリネット奏者のリーダー盤。2in1でCD化されているのを知らずにレコードを購入した。アダムスを含む七重奏団での演奏。調べたところ、キーンはハリウッドに拠点をおいたレーベル、デル・ファイのオーナーらしく、このアンデックスへの録音の翌年にレーベルを立ち上げている。アンデックスも超マイナーレーベルながらアート・ペッパーの「ムーチョ・カラー」は有名だ。リーダーだけでなく各人のソロは確保されているが、私のあまり得意としないウエストコーストジャズで、リーダーのクラがスイング時代風のところもあまり魅力を感じない。(hand)



JAZZ CITY PRESENTS / V.A.

1957.6

Bethlehem

おすすめ度

hand        ★★★★   

The Swingers:Herbie Harper(tb),

Clora Bryant, Don Fagerquist(tp), Herb Geller(as), Bill Perkins(ts), Pepper Adams(bs), Claude Williamson(p), Curtis Counce(b), Mel Lewis(ds)

ベツレヘムのオムニバス・ライブ盤

「ジャズ・シティ・プレゼンツ」というあまり食指の動かないタイトルのベツレヘムのオムニバスライブ盤。ジャケもあまりパッとしないと思う。全3曲で、③レディ・ビー・グッドがザ・スインガーズ名義で17分超の長尺で収録されている。このベツレヘム・オールスターズ「ザ・スインガーズ」のリーダーはハービー・ハーパーらしい。演奏自体は、軽快だが軽すぎない気持ちのいいジャズだ。アダムスのソロが最初にあり、2コーラスで長くはないがスインギーでとてもいい。(hand)



A PORTRAIT OF SHORTY ROGERS

1957.7.15 & 8.11

RCA Victor

おすすめ度

hand        ★★★ 

Shorty Rogers(tp), 

Al Porcino, Conrad Gozzo, Conte Candoli, Don Fagerquist, Harry "Sweets" Edison, Pete Candoli(tp), Bob Enevoldsen, Frank Rosolino, George Roberts, Harry Betts(tb), Herb Geller(as,ts), Bill Holman, Jack Montrose, Richie Kamuca(ts), Pepper Adams(bs), Lou Levy(p), Monte Budwig(b), Stan Levey(ds)

ショーティ・ロジャース&ヒズ・ジャイアンツのオリジナル集

「リチャード・ロジャース集」に続くショーティ・ロジャース盤。前作同様にヒズ・ジャイアンツ名義でウエストコーストのスモールビッグバンド盤だ。全曲がショーティのオリジナルで、アダムスはアンサンブルの一員として参加しているが、ソロがある曲もある。(hand)