Bobby Timmons おすすめCDレビュー  リーダー作② 1964 ~ 1968 年

ティモンズの後期は、慣れ親しんだリバーサイドからプレステッジに移り、時代の変化もありティモンズのカラーも変化を見せます。あまり聞かれていない時期ですが、聞いてみれば単なるファンキーピアニストではないティモンズの魅力を感じられると思います。最後は、リバーサイド、プレスティジの親会社となったマイルストーンに移り2枚のポップな作品を残し生涯を終えてしまいます。


LIVE AT CONNECTICUT JAZZ PARTY / BOBBY TIMMONS

1964.1.1

Chiaroscuro

おすすめ度

hand        ★★★★

しげどん   ★★★  

Bobby Timmons(p),

Sonny Red(as), Sam Jones(b), Mickey Roker(ds) 

プライベート・パーティでの私家録音盤

キアロスキューロから81年にリリースされた60年代のプライベート・パーティでの私家録音とされ、72年という説もある。60年2作、61年2作、62年と63年は1作ずつ。64年はなんと6作。そして65年1作、66年2作、67年と68年は1作ずつ。多作の64年の1月1日に録音されたと思われる(1月1日というのは、信憑性は微妙だが、アップル・ミュージックにそのように記されていたので、使わせてもらうことにした)。ソニー・レッドのアルトに、サム・ジョーンズ、ミッキー・ローカーがサポート。ティモンズは元気よく、軽快なピアノを弾いている。ファンキーではなく、バド系の指のよく動くピアノだ。リクエストなのかラストに⑤モーニンを弾いていて、JMに比べると割とあっさりとしているが悪くない。アンコールで短めなのかもしれない。全体にレッドのアルトの音が録音のせいか少しこもり気味なのが残念な以外は、素晴らしいハードバップのセッションだと思う。(hand)

ジャズらしいリラックスしたライブだが、やや散漫な印象もして、ライブ作品としては可もなく不可もない一枚だ。ソニー・レッドのアルトも悪くはないが、あまり彼らしい迫力を感じない。 (しげどん)



FROM THE BOTTOM / BOBBY TIMMONS

1964

Riverside

おすすめ度

hand        ★★★★☆

しげどん   ★★★☆  

Bobby Timmons(p,org:7,vib:2,6),

Sam Jones(b), Jimmy Cobb(ds)

後年リリースされたリバーサイドの最終録音

リバーサイド最終作でリーダー第8作。リバーサイドは、オリン・キープニューズの相棒の経営担当、ビル・グラウァーが63年末に亡くなり、途端に経営不振に陥った。そのため、この盤は64年初期に録音されながら70年までリリースされなかった。なのでリバーサイドではあるがabc傘下のリバーサイド盤だ。不気味に感じるティモンズの顔ジャケは、人気が出る気がしないが、内容はなかなかいい。サム・ジョーンズとジミー・コブという相性のいい2人がサポート。これまでのリバーサイド盤とは明らかに雰囲気が異なり、60年代のポップな風を感じる。次のプレスティジ時代に近いと思う。自作のタイトル曲①はいきなりズンズンチャッチャッの8ビートが意外にも心地いい。②コルコバード、⑤サンバ・トリステは、ティモンズには珍しいボサだが、この盤以降、各盤に1曲はボサというのがほぼお決まりとなっていく。ティモンズは途中バイブでソロをとる。バイブは⑥サムワンでも聞かれる。③ビーウィッチドはソロで、世間で言われるファンキーとは対極のエレガントさだ。④イフ・アイ・シュッドは、この盤唯一のバド的なハードバップ演奏で最高に素晴らしい。ラスト⑦モーニンではオルガンを弾いている。日本メーカーはこれをこのCDのウリにしているようだか、明らかな間違いだと思う。この盤で一番魅力がないのがこの曲だと思う。(hand)

冒頭のタイトル曲はティモンズらしいファンキーテイストの曲で、ヒットしそうな曲調だ。一方でボサノバのコルコヴァドなど、今までと違った新しいティモンズらしさも演出している。でも、ヴァイブでのイメージ作りは売れ線狙いの印象で、最後のオルガンのモーニンなどはどうかと思う。ソロのメドレー自体も悪くはないが、アルバムとしてはまとまりに欠ける印象がする。 (しげどん)



LITTLE BAREFOOT SOUL / BOBBY TIMMONS

1964.6.18

Prestige

おすすめ度

hand        ★★★★☆

しげどん   ★★★★

ショーン   ★★★★☆

Bobby Timmons(p),

Sam Jones(b), Ray Lucas(ds)

ブルージーでポップなプレスティジ移籍後の初盤

64年の6枚のうち4枚がプレスティジに移籍しての盤になる。その最初の盤。サム・ジョーンズと、聞いたことのないレイ・ルーカスのドラム。調べたところ、ソウルやR&Bでは有名らしい。ティモンズには珍しい8ビートのタイトル曲①から始まる。②ウォーキン、ウェディン、…は、リバーサイド時代とはまた別のジャズロック的なファンキーな曲&演奏だ。レーベルの意向かもしれないが、8ビート、ファンキー、アーシー、ソウルフルなどのキイワードが示されたのではないかと、想像してしまう。この盤のプロデューサーは、元サボイのオジー・カデナだ。ティモンズという人は、曲をどう演奏するかへのこだわりは感じるが、盤全体をどうまとめたいかまではあまり考えなかったのではないかと、失礼ながら思ってしまう。結果的に、ピアノの腕前は相当なものなのに売上げや人気につながって行かなかったのではと思う。とはいえ、この盤は、サム・ジョーンズの頑張りもありハードボイルドな雰囲気に仕上がっている。録音もベースが真ん中で、ピアノ左、ドラム右だ。最後のスタンダードのソロは甘口でいらなかった気もするが、全6曲で33分というのは少々物足りない。現在、単独CDは、高価になっているので、PHONOの「The Sweetest Sounds - Classic 1960s Sessions」が4in2の2枚組で比較的入手しやすい。「Prestige Trio Sessions」も2in1であるが少し高価だ。(hand)

オリジナルのブルースが続く冒頭からタイトル通りの感じで、悪くはない。ほぼ即興に近いリフブルースもカッコよくて、アーシーな感じではなく、都会的な洗練された感じだ。ソウルフルなイメージを追及しつつやや軽い、ポピュラーな路線も意識した感じがある。サム・ジョーンズのベースがかっこよく、これは一般受けしそうなかっこよさだ。親しみ易い一枚ではあると思う。最終曲はサッチモも歌っていたトラッドナンバーで、ここでこの曲のソロ演奏は意外な感じがした。 (しげどん)

ブルージーな空気感を感じるアルバム。特に2曲目のwalkin'-wadin'-sittin'-ridin'はサムジョーンズのベースの低音が身体全体に響き、曲の骨格形成をしている。ブルース好きには堪らないだろう。魂を揺さぶられるようなマイナー感を味わうことができる。 (ショーン)



CHUN-KING / BOBBY TIMMONS

1964.8.12

Prestige

おすすめ度

hand        ★★★★☆

しげどん   ★★★★☆

ショーン   ★★★★

Bobby Timmons(p),

Keter Betts(b), Albert Heath(ds)

都会的に洗練されたソウルを感じるプレスティジ第2作

64年の4枚目。キーター・ベッツと「イン・パーソン」以来のアルバート・ヒースという珍しい組合せの盤になっている。前作「リトル・ベアフット・ソウル」よりも勢いを感じる。ベッツはチャーリー・バードの「ブルース・ソナタ」をイメージする穏やかなベースと思い込んでいたが、ここではとてもハードボイルドだ。そしてやはり、ジャズ系のドラムのヒース。このメンバーほうがティモンズもノレたのか、好調に感じる。タイトル曲①や②④など、60年代的なファンキーな曲と演奏がメインとなる。ボサが1曲(③オー・グランジ・アモール)入っていていい感じだ。ラスト2曲⑤一晩中踊れたら、⑥やさしき伴侶を、は雰囲気が変わり、従来型のハードバップのピアノに戻って、私的には好感触ではあるが、この時代、この盤には似合わないかも、と思う。ジャケに恵まれないのも、ティモンズに同情してしまう。タイトルのチュンキングとはどんな王様なのか調べてみたところ、アメリカで発売されていた中国料理の缶詰ブランドのようだった。(hand)

この作品も引き続きソウルフルなイメージではじまるが、アーシーな味わいではなく、都会的な洗練された雰囲気でなかなかかっこいい。ボサノバの名曲や、後半のスタンダードが、さわやかな味わいなので、ポピュラーな人気もとれそうな作品だが、逆に重厚で黒っぽい音を期待する向きには、やや軽く流れている印象も持たれそうだ。でも聞きやすい楽しい作品だと思う。Getting’ It Togetha’ は、From The Bottomと同じ曲だが、なんでタイトルを変えたんだろう? (しげどん)

比較的テンポが良く、音階的には異国感のあるテイストの曲が多く、曲の構成・展開とも良く、アルバム全体としては良くまとまっている。ただピアノ、ベースとも繰り返しのフレーズが多く、少し単調に感じてしまう部分もある。 (ショーン)



WORKIN' OUT / BOBBY TIMMONS

1964.10.21

③1964.6.18 

Prestige

おすすめ度

hand        ★★★★  

Bobby Timmons(p),

Johnny Lytle(vib), Keter Betts(b), William "Peppy" Hinnant(ds),

③:Sam Jones(b), Ray Lucas(ds)

ゲストにヴァイブのジョニー・ライトルを迎えた盤

全体の録音は、64年10月21日だが、1曲③ピープルのみは6月18日の「リトル・ベアフット・ソウル」のセッションから。2年前にリーダー盤にサイド参加したバイブのジョニー・ライトルをゲストに迎えている。ベースはキーター・ベッツ、ドラムは聞いたことのない、ウィリアム・ペピー・ヒナントで、ライトルのバンドメンバーのようだ。ティモンズ版MJQのようなカルテットだが、どうしてもバイブがフロントでバックがピアノトリオのような印象になりやすい。ティモンズのソロは悪くなくソロ時こそ目立っているが、全体にはライトルが目立ちライトル盤のような印象になってしまっている。そして、この盤の目玉は、やはり④バグス・グルーヴだろう。MJQのルイスとティモンズのソウルフル度を比べれば圧倒的にティモンズが高いはずだが、ミルトの濃厚さはライトルを問題としないレベルなので、この演奏のアーシーさが簡単に勝利とはならなかった。曲テンポが少し早いせいもある。全体に、ティモンズのピアノが、ルイスに似て聞こえるのが不思議だった。(hand)



HOLIDAY SOUL / BOBBY TIMMONS (LP)

1964.11.24

Prestige

おすすめ度

hand        ★★★★

しげどん   ★★★☆  

Bobby Timmons(p),

Butch Warren(b), Walter Perkins(ds)

CD化が望まれるティモンズのクリスマス・アルバム

未CD化。ティモンズのクリスマス・アルバムは、最多作年64年最後の6枚目にあたる。教会音楽に慣れ親しんだティモンズの得意分野らしく、生き生きとした演奏になっている。ブッチ・ウォーレン、ウォルター・パーキンスのサポートもノリがよく。軽快でソウルフルなクリスマス盤に仕上がっている。ジャズ・ピアノトリオによるクリスマス・アルバムの中で最もスインギーな傑作盤ではないかと思う。なぜCDにならないか、本当に不思議というしかない盤だ。(hand)

クリスマス企画盤といったところで、演奏は悪くないが、この選曲ではいつでも聴く愛聴盤にはなかなかならなそうだ。クリスマスの時期の企画でのBGMとかには合いそうだ。(しげどん)



CHICKEN & DUMPLIN' / BOBBY TIMMONS (LP)

1965.7.12

Prestige

おすすめ度

hand        ★★★★☆

しげどん   ★★★★

ショーン   ★★★☆

Bobby Timmons(p,vib),

Mickey Bass(b), Billy Saunders(ds)

CD化が望まれる独特の魅力を持つツウ向けの盤

未CD化の65年唯一の録音盤。レイ・ブライアント作の黒っぽくて勢いのあるタイトル曲A①から始まる。JMの「ジャズ・コーナー」で59年に演奏した曲だが、ここでは60年代っぽい感じに変化している。ブライアントらしい曲だがブライアント自身の演奏はない(と思う)。ティモンズはA②リターン・オブ・ゲンギス・カーンではバイブを弾いている。前年の「フロム・ザ・ボトム」以来だ。曲全体ではなく、色合いの変化のために部分的に使うのが好みのようだ(B②サンデー・カインド・オブ・ラブでは全面)。決して流麗ではないが味はある。ファンキーな曲だが、モーニンやジス・ヒアより新しいファンキーに感じる。今回もボサが1曲入っている(B①テレフォン・ソング)。ラストB③レイズ・アイデアは、レイ・ブラウン曲でベースをフィーチャーしている。ミッキー・ベース(リー・オーティス・ベース3世)という人。ドラムのビリー・サウンダースも聞いたことない名前。オジー・カデナのプロデュースから、スーパーバイザーとしてカル・ランプレイという知らない人に変わって、自由度は多少増した感じはする。ティモンズらしさは多少弱めだが、勢いのある好盤だと思う。(hand)

この盤もソウルフルなイメージづくりが先行している。本格的なジャズというよりややポピュラーよりな感じもするが、意外とB級グルメ的なツウ向けの作品かもしれない。二曲目は長い曲だが途中でヴァイブに切り替わるこだわった構成の曲。 (しげどん)

ボビーがヴィブラフォンを弾いている曲もあり、ユニークなアルバムだが、いまいち心に残るものが無く、特徴はあるものの、アルバムとしての完成度はやや物足りないものがある。 (ショーン)



THE SOUL MAN / BOBBY TIMMONS

1966.1.20

Prestige

おすすめ度

hand        ★★★☆  

Bobby Timmons(p),

Wayne Shorter(ts), Ron Carter(b), Jimmy Cobb(ds)

JM退団後5年ぶりのショーターとの共演盤

66年盤2枚の1枚目。JM退団後5年ぶりのショーターとの共演。ティモンズ曲2、ショーター曲1、ロン曲3というロンの肩入れが目立っている。ショーター、ロンは既にマイルスのメンバーで、「プラグド・ニッケル」直後の脂ののった時期だ。コブは退団後でケリーと行動していた時期で悪くない。ショーターとは、モードを巡って仲が良くないと想像していたがリーダー盤に招くくらいなので、悪くはなかったのだろう。ショーターはここで提供した②トム・サムを自盤「スキッツォフリーニア」に翌年収録している。ロンの⑤リトル・ワルツは名曲で、後年V.S.O.P.でも演奏される。盤としてはどうか、正直、まずまずという気がする。やはり、モード系の音楽はティモンズの良さが発揮されないのではないかと思う。カル・ランプレイがプロデューサーとしてクレジットされているが、この人のセッティングかもしれない。「ソウル・マン」なのでソウルフルな盤のはずだが、そのようにもなっていない。(hand)



SOUL FOOD / BOBBY TIMMONS

1966.9.30 & 10.14

Prestige

おすすめ度

hand        ★★★★☆

しげどん   ★★★★

ショーン   ★★★☆

Bobby Timmons(p),

Mickey Bass(b), Billy Higgins(ds)

缶詰ジャケットが印象的なソウルフル盤

66年2枚の2枚目。缶詰ジャケがポップで面白い。メンバーは「チキン・アンド・ダンプリン」と同じミッキー・ベースと、次作でも共演するビリー・ヒギンズ。日常メンバーなのか、ティモンズのノリは良く、前作ではタイトルに使われながら感じられなかった“ソウル”がこの盤では感じられる。ソウル・フードに因んだオリジナル4曲にスタンダード2曲、オルガンのワイルド・ビル・デイビス1曲(⑥ストールン・スイーツ、明るくてなかなかいい曲だと思う)となっている。ヒギンズの鋭角的なドラムがティモンズを刺激して元気にしている気がする。現在、単独でCD化されておらず、「ソウル・マン」と2in1盤のみなので、陽の目を見にくい状況だ。両者は同年録音でタイトルこそ似ているが内容は似ていないので、是非とも単独でCD化してほしい。(hand)

缶詰のジャケットは印象的で、ソウルフードというタイトルも、ティモンズがこのように見られていたイメージに沿ったものだろう。彼の本意かどうかはわからないが。だが缶詰ではジャンキーな安っぽいイメージだ。中身も前半はイメージ通りのファンキータッチのオリジナル曲が続く。しかし後半のスタンダードはやや落ち着いたピアノトリオになる。やはり彼の売れ線はファンキーな曲だと思われていたのだろうが、もっと本格的なジャズに入り込んで欲しかった。 (しげどん)

アルバムタイトル通り、ソウルフルなアルバムだ。ピアノとベースが同じフレーズを繰り返すことで、よりブルージーな雰囲気が強くなり、シンプルな曲となる。そのためやや演奏に幅と厚みを感じられず、感じ方によっては薄っぺらく感じてしまう。  (ショーン)



GOT TO GET IT! / BOBBY TIMMONS

1967.11.20,21 & 12.4

Milestone

おすすめ度

hand        ★★★★☆

しげどん   ★★

Bobby Timmons(p),

Jimmy Owens(tp), Hubert Laws(fl), Joe Farrell, James Moody(fl,ts), George Barrow(bs),  Joe Beck(gr:3,5,7,9), Howard Collins(gr:2,8), Eric Gale(gr:1,4,6), Ron Carter(b), Jimmy Cobb(ds:2,3,5,7–9), Billy Higgins(ds: 1,4,6), Tom McIntosh(arr), Unidentified voices(1,4,6)

唯一の大編成盤はポップな仕上がり

ティモンズのラスマイ作にして、唯一の大編成盤。そして、なんと言っても、初のジャズロック(ポップ)盤、ややソウルっぽいようにも感じる(ソウルは全く知らない私ですが)。これまでのティモンズ盤とは全くカラーの違う盤になっている。レーベルは、ティモンズがこれまで出していたリバーサイドもプレスティジも吸収したマイルストーンからで、表示はないが、キープニューズのプロデュースと思われる。トム・マッキントッシュのアレンジと指揮で、意外にも、ティモンズのピアノを始め、各楽器は生き生きと鳴っている。モーガン的なジャズロックというよりも、コーラス入り曲もありセルメン的なポップさがある。悪い感じではない。キャノンボール時代の演奏曲⑧ストレート・ノー・チェイサーなど、非常にジャジーな演奏もあり、統一感はないが、ごった煮的な楽しさが私には好ましい。(hand)

いきなりコーラス入りのジャズロックからはじまる。選曲は流行曲だけでなく、トラディショナルなスタンダードやエリントン、モンクの曲まで入り乱れているが、あまりジャズっぽくない。編曲者のトム・マッキントッシュはキャリアのある一流どころらしいが、ジャズファンに刺さるような作品は残していないようだ。 (しげどん)



DO YOU KNOW THE WAY? / BOBBY TIMMONS

1968.11

Milestone

おすすめ度

hand        ★★★★

しげどん   ★★★★

ショーン   ★★★★☆

Bobby Timmons(p),

Joe Beck(gr;2-5,8), Mickey Bass(b), Jack DeJohnette(ds)

バカラック曲も演奏したポップなラスト盤

ラスト作は、前作に続きマイルストーンからジャズロック盤というか、かなりポップな(フュージョン的)盤だ。ドラムは若きジャック・ディジョネット、ベースはボブ・クランショウのエレベ、ジョー・ベックのギターが8曲中5曲という、前作と違い小編成だが雰囲気は近い。ティモンズよりやや遅れて、ハンプトン・ホーズも似たような路線に行っていたことが後追い的に理解できた。両者とも、バカラック曲に取り組み、それはそれでポップなジャズとして名演になっている(④サンホセへの道、⑧ジス・ガイズ)。前作「ゴット・トゥー・ゲット・イット」と2in1でCD化されている。(hand)

新しめのサウンドで、もはやファンキーでソウルフルといったイメージはない。とても都会的でおしゃれな感じ。小編成なので、ジャズらしく楽しめて聴ける。 (しげどん)

ボビーティモンズのピアノは重量感があり太い。その一方、ギターとベースがエレキのせいか、新しさを感じるがキーが高いので、曲としては軽い感じに聴こえてしまう。ウッドベースでないとJAZZに非ずという人も多いと思うが、これもまたJAZZの形態であり、私はどちらかというと肯定的で、良いと思える。 (ショーン)