ウエス・モンゴメリーのCDレビュー 目次
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Wes Montgmery:1925年3月6日インデイアナポリス生まれ。1968年6月15日心臓発作で死去。
モダン・ジャズ・ギターの最高峰ともいうべき人。モダン・ジャズの時代に、ソロ楽器としてのギターが確立し、第一人者となったのがウエス。故郷で活動していたところを1960年にキャノンボール・アダレイ(as)にスカウトされニューヨークデビューを果たした。ウエスの演奏の特徴は、ピックを使わない親指での奏法。特にソロが盛り上がった時のオクターブ奏法は特徴的。
ウエスは、譜面が読めなかったといわれるが、作曲もこなし、名曲も多い。後期は、ジャズをビジネスととらえ、売れることのみを考えたプロデューサー、クリード・テイラーと組んだことによりストリングスやオーケストラ入りのイージー・リスニング・ジャズの大ヒット盤を作ったが、ジャズ・ファンが遠ざかり、本人もアドリブを禁じられ、しあわせであったかどうかは不明である。新宿JAZZ談話室では、主要作をレビューしているが、おすすめBEST5には、ジャズ的な要素が濃い作品を選定し、大ヒット作からは選んでいない。
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タイトル下の日付は録音日です。
1962年6月25日 Riverside
おすすめ度
hand★★★★★
しげどん★★★★★
ショーン★★★★★
Wes Montgmery(g),Johnny Griffin(ts),Wynton Kelly(p),Paul Chambers(b),Jimmy Cobb(ds)
言わずもがなの超名盤。多分、ジャズギターの最高名盤。CDに入っている別テイク(特にボーントゥビーブルー)も含め、すべてが素晴らしい。(hand)
1曲目の表題曲から、テナーとギターの印象的なフレーズハーモニーで惹きつけられる。ポールチェンバースの硬質で引き締まったベースラインとキレのあるジミーコブのドラムプレイに支えられ、どの曲も最高の出来に仕上がっている。B面1曲目のCaribaは、ウエスとグリフィン、ケリーのソロパートでのブルースアドリブ合戦がメロディアスで素晴らしい。そのあともライヴならではの臨場感と高揚感で観客も巻き込んでのノリノリの演奏が続き、最後のS.O.S.で、最高潮に達する。JAZZ初心者でも間違いなく没入できるウェスモンゴメリーのベストアルバムだろう!(ショーン)
1965年9月22日 Verve
おすすめ度
hand★★★★★
しげどん★★★★★
ショーン★★★★★
Wes Montgomery(g),Wynton Kelly(p),Paul Chambers(b),Jimmy Cobb(ds)
アナログは、A面2曲ライブ、B面3曲スタジオ。ライブの残りにストリングスをかぶせていたウィロー・ウィープ・フォー・ミーからストリングスを取り除いた6曲追加の全11曲で近年CD化。ウエスもケリーも生涯の名演。CD追加曲には途中でMCが入りフェイドアウトしてしまうものもあるが、ウィローとミスティは名演。(hand)
名盤の誉が高く、演奏自体は素晴らしいが、このような素晴らしいライブとスタジオ録音をLP片面づつなんてもったいない。悪代官クリードテイラーは一部のライブをストリングスを加えて切り売り。やはり最初からライブ盤とスタジオ盤として独立した作品としてプロデュースされるべきであり、もしそうであったらどちらも彼の代表作になったに違いない。(しげどん)
ニューヨークのハーフノートでのライヴ。ケリー・トリオに加わったウエスが最高の演奏を聴かせる名盤。ケリーのピアノとウェスのギターが今日一日の出来事を振り返るようにゆったりと心に響く。(ショーン)
1965年3月27日 Resonance Records
おすすめ度
hand★★★★★
しげどん★★★★★
ショーン★★★☆
Wes Montgomery(g),Harold Mabern(p),Arthur Harper(b),Jimmy Lovelace(ds)
Johnny Griffin(ts)
ウエスのジャズらしさがあふれた名盤。得意のオリジナルやスタンダードをノリノリで快調に聴かせまくる。選曲もウエスらしくていい。このような作品をもっと残して欲しかった。ラストのラウンドミッドナイトは、この曲の最高作と言えるもの。(しげどん)
ウエスのテーマソングとも言える4オン6からスタート。ゆったりした感じで始まるが、あっと言う間に激しいアドリブが始まっている。スイング感でケリーに及ばないメイバーンだが、スピード感は勝っている。そして最後のラウンドミッドナイト、最高のミッドナイト。(hand)
↑アナログ盤(BYG盤)
※アナログ時代にSOLITUDEというタイトルの2枚シリーズでBYGというレーベルで出たのが最初で、以降いろいろなデザインで再発されているので「SOLITUDE」というタイトルで定着していますが、すべて非正規盤です。
このResonance社の「In Paris:The Definitive Ortf Recordings」と名付けられたものが最初の正式盤です。音質は格段に向上している決定盤です。(hand)
1960年1月26日 Riverside
おすすめ度
hand★★★★
しげどん★★★★☆
ショーン★★★★☆
Wes Montgomery(g), Tommy Flanagan(p),Percy Heath(b), Albert Heath(ds)
言わずと知れた初期の名盤。アナログ時代は音の抜けが悪い気がしていたが、CDでは改善されている。ワンギタープラス+ピアノトリオ盤は、意外と少ない。トミフラを従えて熱演するウエス。チャーリークリスチャン亡き後、ギターヒーローをウエスに確定させた盤(hand)
ウエスの早弾きプレイが冴える。トミフラのサポートもあり、バランスのとれた良質なアルバムに仕上がっている。曲によっては、やや単調になってしまうところが惜しいが、ウエスを語る上では欠かせない。(ショーン)
全体の半分を占める彼のオリジナルが特に素晴らしく愛聴するに値する名演だと思う。一曲目がロリンズの名曲「エアジン」だが、A面の一曲目には彼のオリジナルを持ってきて欲しかった。彼は自分のオリジナルで最大限のパフォーマンスを発揮するのだ。(しげどん)
1966年9月21日、28日 Verve
おすすめ度
hand★★★★
しげどん★★★★
ショーン★★★★
9月28日:Jimmy Smith(org),Wes Montgomery(g),Grady Tate(ds),Ray Barretto(conga)
9月21日:Orchestra
ジミーとウエスは、ダイナミックデュオが有名だが、ジャズファン的には、オーケストラの少ないこちらの続編のほうがオススメだと思う。名曲、名演ぞろいの隠れ名盤。タイトルは不整合で、ファーザーリラクゼーションという感じ(笑)(hand)
ジャズ的な曲や、スタンダードも多く、日本人的にはオルガンが意外と脂ぎってないので、お勧めできる。(しげどん)
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