キャノンボール・アダレイのサイド参加作の続きです。
新宿JAZZ談義の会 キャノンボール・アダレイ CDレビュー 目次
・キャノンボール・アダレイ リーダー作 ①デビューから1958年まで
・キャノンボール・アダレイ リーダー作 ②1959年~1960年
・キャノンボール・アダレイ リーダー作 ③1961年~1965年
・キャノンボール・アダレイ リーダー作 ④1966年~1969年
・キャノンボール・アダレイ 主要サイド作 ②・・・このページ
Clark Terry(tp),Nat Adderley(cor),"Cannonball" Adderley(as),Jimmy Heath(ts),Pat Patrick(bs),Tom McIntosh(tb),Dick Berg(fh),Cedar Walton, Tommy Flanagan(p),Percy Heath(b),Albert Heath(ds)
2020年1月に亡くなったジミー・ヒースの若き日のモダン・ビッグバンド盤。曲も良く、楽しめる盤だ。残念なのは、キャノンボールら一流メンバーを迎えながら、ヒースのソロがほとんどで、他のメンバーのソロは少ないことだ。①ビッグPはパーシー・ヒースのことで、ジミーが偉大なる兄に捧げたもの。(hand)
1959年
World Pacific
おすすめ度
hand ★★★
Jon Hendricks(vo),Cannonball Adderley (tracks: 2, 5, 6, 8 & 9), Pony Poindexter (as),Wes Montgomery(g),Gildo Mahones(p)Ike Isaacs (2), Monk Montgomery(b),Jimmy Wormsworth, Walter Bolden (ds)
ポニー・ポインデクスターのカッコいいアルト演奏から始まるEverything Started In The House Of The Lordだが、ジョン・ヘンドリックスのバップボーカルは、どうにも苦手だ。キャノンボールは全11曲中5曲に参加。ポニー・ポインデクスターとともにいいアルトを聞かせる。ウエス・モンゴメリーのギターも好調だ。(hand)
1 Everything Started In The House Of The Lord
2 Music In The Air
3 Feed Me
4 I'll Die Happy
5 Pretty Strange
6 The Shouter
7 Minor Catastrophe
8 Social Call
9 Out Of The Past
10 A Good Git-Together
11 I'm Gonna Shout (Everything Started In The House Of The Lord)
1960年8月9日,9月15日
おすすめ度
hand ★★★☆
Nat Adderley(cor), "Cannonball" Adderley(as),Charlie Rouse, Jimmy Heath(ts),Yusef Lateef(ts,fl,Oboe),Tate Houston(bs),Jim Hall(g),Wynton Kelly(p),Sam Jones(b),Jimmy Cobb(ds)
ジミー・ヒースのビッグバンドの次にヒースをアレンジャーの1人に迎えたナット・アダレイのモダン・ビッグバンド作。オールド・カントリーは、20年以上後に、キース・ジャレットの「スタンダーズ・ライブ」で演奏され人気曲となった名曲。キャノンボールとナンシー・ウィルソンの共演盤にも入っている。全体にキャノンボールのソロは悪くないが、少なめだ。(hand)
1960年3月8日,1961年1月13日,26日,1962年8月15日
Riverside
おすすめ度
hand ★★★
Sam Jones(cello,b), Nat Adderley(cor), Jimmy Heath(ts), Charles Davis(bs), Bobby Timmons(p), Keter Betts(b), Louis Hayes(ds), Blue Mitchell(tp), Melba Liston(tb), Cannonball Adderley(as), Tate Houston(bs), Victor Feldman(vib), Wynton Kelly(p), Keter Betts(b), Frank Strozier(fl,as), Joe Zawinul(p), Ron Carter(b), Ben Riley(ds), Les Spann(fl), Israel Crosby(b), Vernel Fournier(ds), Clark Terry(tp), Jimmy Cleveland(tb), Pat Patrick(bs), Snooky Young(tp)
サム・ジョーンズがリーダーのモダン・ビッグバンド作。多分、ベースやチェロ好きにはたまらない盤。そうでない人には普通の盤(hand)
おすすめ度
hand ★★★☆
CANNONBALL ADDERLEY QUINTET (1~4):
Cannonball Adderley (as),Nat Adderley (cor),Victor Feldman (p, vib),Sam Jones (b),Louis Hayes (ds)
前半キャノンボール、後半ベニー・カーターの異世代アルトのドイツ、ケルンでの同年別時期の演奏。キャノンボールのライブは、いつもどおりに滑らかだ。ニューデリーは、マイルスの雰囲気を感じる。同じ曲でも「クインテット・プラス」ではマイルスを感じなかった。「ディジーズ・ビジネス」ではラティーフのフルートがフィーチャーされこれもまた別の雰囲気となって不思議だ。ジャズの面白みだと思う。ベニー・カーターは半年後の放送用録音。ローズ・ルームはスイングというよりもニューオルリンズを感じる。カーターは、艶やかだ。(hand)
1961年,1962年9月1日 Capitol
おすすめ度
hand ★★★
しげどん ★★★★☆
ショーン ★★★★☆
Nancy Wilson(Vo),Nat Adderley(cor),Cannonball Adderley(as),Joe Zawinul(p),Sam Jones(b) Louis Hayes(ds)
ナンシーウィルソンとの共演が、アルバムの半分を占めるが、彼女の魅力的なヴォーカルが兎に角引き立っている。透明感がありながら、艶も感じられる大人の歌声、若干24歳の時の録音とは、恐れ入る。キャノンボールもブレのない演奏で、しっかりとしたキレが感じられる好演奏だ。(ショーン)
意外と悪くない。作品としてのまとまりもある。ナンシーも日頃のややソウルフルな歌い方ではなく、ジャジーで好感。演奏もファンキーではなく端正。オールドカントリーは20年後にキースが取り上げ名曲が明らかになった。ナットはいい曲を書いている。(hand)
1960年9月19日
1962年2月14日
Landmark Records
おすすめ度
hand ★★★☆
Nat Adderley(cor),"Cannonball" Adderley(as), Eddie "Cleanhead" Vinson (as,vo),Joe Zawinul(p),Sam Jones(b),Louis Hayes(ds)
エディ・ビンソンの「バック・ドア・ブルース」に未発5曲を追加した盤。キャノンボールもナットも好調だ。ボーカルも頑張っているが、キャノンボール達のソロもかなりある。ラスト3曲はインストだ。(hand)
1961年10月 24日 Koch Records
おすすめ度
hand ★★★☆
Cannonball Adderley(as),Nat Adderley(tp),Joe Zawinul(p),Sam Jones(b),Louis Hayes(ds)
Charles Lloyd(ts),Ron McClure (b),Jack DeJohnette (ds),Keith Jarrett (p) ※June 18, 1968
1961年10月のキャノンボールと1968年のチャールスロイドのライブのカプリングCD。キャノンボールにロイドは時期的にまだ入っていない。放送用録音なので音はいい。インタビューが多く、曲は3曲のみ(①スコッチ&ウォーター、③アライビング・スーン、⑤ユニット7)。ロイドのライブは、キース入りの演奏が聞かれる。⑦タゴレは、ピアノの弦弾きか?不思議な音色が聞かれる。(hand)
1962年1月22日、23日 Verve
おすすめ度
hand ★★★
しげどん ★★★☆
ショーン ★★★★☆
Ernie Royal,Joe Newman,Nat Adderley,Clark Terry(tp),Melba Liston,Britt Woodman,Paul Faulise,Jimmy Cleaveland(tb),Earl Warren,Cannonball Adderley(as),Budd Johnson,Seldon Powell(ts),Yusef Lateef(ts,fl),Jerome Richardson(bs,fl),Hank Jones(p),Ray Brown(cello),Sam Jones(b),Osie Johnson(ds)
レイ・ブラウンの存在感も凄いが、ビッグバンドをバックにのびのびと歌うキャノンボールのアルトを聴くと、まるでキャノンボール楽団のようだ。(しげどん)
ビッグバンドの迫力あるバックに活き活きとしたキャノンボールのアルトが冴え渡る。レイブラウンのベースがしっかり効いて、重量戦車の様な厚みと響きが、身体の芯に心地良いアルバムだ。(ショーン)
新宿JAZZ談義の会 キャノンボール・アダレイ CDレビュー 目次
・キャノンボール・アダレイ リーダー作 ①デビューから1958年まで
・キャノンボール・アダレイ リーダー作 ②1959年~1960年
・キャノンボール・アダレイ リーダー作 ③1961年~1965年
・キャノンボール・アダレイ リーダー作 ④1966年~1969年
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