Kenny Burrell リーダー作③1966~1976年

ブルーノート&プレステッジからアーゴ&ヴァーブの2レーベルへと録音の場が移った時期です。そして70年代にはファンタジーに移り、都会的なセンスを発揮するようになります。


THE TENDER GENDER(SOULERO) / Kenny Burrell

1966.4.4 & 5

Cadet

おすすめ度

hand      ★★★★

Kenny Burrell(gr), Richard Wyands(p), Martin Rivera(b), Oliver Jackson(ds)

ジャケは全貌的でないが、内容は全貌的な名盤

内容的にはこの盤がバレルの全貌的な盤なのではないか。ハードな曲、バラード、ボサ、ハッピーな曲などでブルージーでロマンチックなバレルの魅力が一枚に盛り込まれた知られざる名盤だと思う。ピーターソンで知られる⑤ガール・トークが印象に残る。私好みのピアニスト、リチャード・ワイアンズもいい感じだ。CD「テンダー・ジェンダー」はかなり入手困難だが、「ソウレロ」として発売されている盤に全曲収録されている。(hand)



HAVE YOURSELF A SOULFUL LITTLE CHRISTMAS / Kenny Burrell

1966.10

Cadet

おすすめ度

hand      ★★★

Kenny Burrell(gr), Charles Stepney(p) Cleveland Eaton(b), Morris Jennings(ds) etc,

Orchestra arranged and conducted by Richard Evans

バレルのクリスマス盤は少し甘口

バレルのクリスマス・アルバム。想像はしていたがやはりストリングス入りのオーケストラがいた。バレルはアコギも使ってクリスマス気分を盛り上げているが、ジャズ保守派には、クリスマス・ソングを甘口にしないほうがいい。いい曲がたくさん入っていて、ベースがいい音でなっているだけに残念だ。(hand)



A GENERATION AGO TODAY / Kenny Burrell

1966.12.16 & 20,

1967.1.31 & 3.28

Verve

おすすめ度

hand      ★★★☆

しげどん  ★★★★

ショーン  ★★★☆

Kenny Burrell(gr), Phil Woods(as,cl), Mike Mainieri(vib), Richard Wyands(p), Ron Carter(b), Grady Tate(ds)

先達チャーリー・クリスチャンとベニー・グッドマンに捧げた盤

「フォー・チャーリー・アンド・ベニー」という別タイトル、別ジャケでも発売されている。グッドマン曲の追加テイクを加えて出したようだが、元盤にもCD化で追加されたので、曲順が少し違う同じ曲入りの盤になってしまった。別タイトルのとおり、先達チャーリー・クリスチャンとそのバンド・リーダー、ベニー・グッドマンに捧げた作品。グッドマン役にアルトだがクラも吹くフィル・ウッズ、ライオネル・ハンプトン役に後にフュージョンで活躍する若手のマイク・マイニエリを迎えている。クリスチャンとハンプは在籍時期が違うような気もするが、そんなことを気にするのは日本人だけなのだろう。内容は名演ばかりなのだが、小綺麗にまとまり、贅沢な不満感が残る。ウッズのクラは追加曲のみ。(hand)

ムーディーなサックスとギター、明確なメロディ重視のプレイだが、 何か調味料が一つ欠けている気がする。ベースやドラムスとの一体感というか、バンドとしてのチーム演奏力に欠ける気がしてならない。当然聞いていても入り込めず、盛り上がらない。(ショーン)

グッドマンとチャーリー・クリスチャンに捧げた一枚なので、往時のグッドマン・コンボのレパートリー中心で、スイングジャズファンにはなじみのある曲ばかりだ。古臭いレパートリー中心にもかかわらず人気盤なのはくつろぎ系の聴きやすさがあるからだと思う。グッドマン・コンボを愛聴していた人間には意外な感じで、スィングテイストがモダンなイージーリスニングテイストに変換されているのが面白いと思った。でもスィングも当時は大衆音楽だったわけで、これも彼らのプロとしての腕前なんだろう。ホントはこれを聴いてコロンビア盤のグッドマン・コンボと聴き比べて欲しい。例えば冒頭のAs Long I Live、1940年の録音ではチャーリー・クリスチャンとピアノはカウント・ベイジー。訥々としたカウント・ベイシーのピアノが印象的。どうですか?聴き比べたくなりますよね?(しげどん)



ODE TO 52ND STREET / Kenny Burrell

1967.9

Cadet

おすすめ度

hand      ★★★

Kenny Burrell(gr)

Orchestra arranged and conducted by Richard Evans

オーケストラを従え縦横無尽に活躍するバレルのギター

お金のかかるオーケストラを付けて、ジャズファンに敬遠されるというのはどういうことなのだろう。売る側とすれば、クラシック、ポピュラーファンも含めて沢山売れることが狙いであろう。その考えでセールス的に成功したのがA&Mのウエス・モンゴメリーだと思うが、結果的にジャズファンも本人もハッピーだったとは言えないのではなかろうか。やはりジャズファンとしては、大編成にしたいなら、ジャズのビッグバンドを付けるべきだと思う。この盤は、オーケストラ入りのジャズが好きな人には傑作なのでは?と思う。バレルのギターが縦横無尽に活躍しているからだ。(hand)



BLUES-THE COMMON GROUND / Kenny Burrell

1967.12.15

1968.2.12 & 19

Verve

おすすめ度

hand      ★★★☆

Kenny Burrell(gr)

Orchestra arranged by Don Sebesky

ブルージーなバレルがブルースを取り上げた盤

ブルージーなバレルがブルースを取り上げた盤として人気がある。私自身はオーケストラがついた盤は好みではないが、今回はストリングス入りのクラシカルなオーケストラではなく、ジャズ系の面々なので比較的受け入れやすい。ただ、ドン・セベスキーのアレンジはあまり好みではない。ブルースという、シンプルに聞かせて欲しい音楽なのに、このアレンジとしては派手なのだと思う。バレル自身は、この盤でも好演している。(hand)



NIGHT SONG / Kenny Burrell

1968.4.14,18 & 19,

1969.1.6,14 & 17

Verve

おすすめ度

hand      ★★★☆

Kenny Burrell(gr)

Orchestra arranged by Don Sebesky

オーケストラの有無で曲の雰囲気が変わる盤

タイトルから想像する真夜中のブルージーなバレルのギター的な盤ではない。前作「ブルース-ザ・コモン・グラント」までは、バレルのコンボにプラスしたオーケストレーションのように感じたが、この盤では、タイトル曲①など、バレル自身もイージーリスニング的に聞こえる曲も出てきている。オケ抜きの曲もかなりあり、そこにはいつものバレルがいて好感だ。(hand)



ASPHALT CANYON SUITE / Kenny Burrell

1969.10.8,10 & 16

Verve

おすすめ度

hand      ★★★

Kenny Burrell(gr),Roland Hanna(p),

Orchestra arranged by Johnny Pate

ヴァーブ最終作はアスファルトのビル街を峡谷にイメージ?!

直訳すると、アスファルト峡谷組曲なので、都会のビル街を峡谷に見立てたバレルの組曲なのだと思う。いきなりメインテーマを口笛で吹くのは意外性がある。やはりオーケストレーションが施されているので、バレルもオーケストラが活用できる曲を書いたのであろう。バレルのギター演奏には熱が込められてはいるが、やはりオーケストラが私にはマイナスに作用してしまう。後半は、ジャズ・スタンダードなどだが、オーケストラ入りの8ビートでの⑥昔は良かったね、など私好みの演奏スタイルではない。ヴァーブ最終作となる。(hand)



GUITAR GENIUS IN JAPAN(LP) / Kenny Burrell, Jim Hall, Attila Zollar

1970.6.8

Overseas(TEICHIKU)

おすすめ度

(不明)

kenny Burrell, Jim Hall, Attila Zollar(gr), Larry Ridley(b), Lenny McBrown(ds)

CD化が待たれる「ギター・フェスティバル’70」の記録

(未所有)ヤフオク等にLPがたまに出ますが、かなり高価につき未入手です。テイチクさん、是非、CD化をお願いします。



GOD BLESS THE CHILD / Kenny Burrell

1971.4.28 & 5.11 & 25

CTI

おすすめ度

hand      ★★★★☆

しげどん  ★★☆

Kenny Burrell(gr), Freddie Hubbard(tp), Hubert Laws(fl), Richard Wyands(p,el-p), Hugh Lawson(el-p),  Ron Carter(b),  Billy Cobham(ds), Ray Barretto, Airto Moreira(perc), Seymour Barab, Charles McCracken, George Ricci, Lucien Schmit, Alan Shulman(cello),Don Sebesky(arr, cond)

CTIの唯一作。人気盤だがやはりオーケストラ入り

私の苦手なプロデューサー、クリード・テイラーのレーベルCTIからの1枚。バレルはいい、リチャード・ワイアンズのエレピもいい、ロン・カーターのベースもビリー・コブハムのドラムもいい。数曲に入るフレディ・ハバード達のソロもいい。ストリングス入りオーケストラはいらない。ただ、今回はオーケストレーションが控え目なのは多少いい。オーケストラなしであれば、満点を付けたと思う。④チャイルド・イズ・ボーンは、ビル・エバンスの「クインテセンス」(1976年)でのバレルの演奏が私のお気に入りだ。CTI40周年記念の紙ジャケCDにはオマケ追加が3曲入っている。2曲は短い未収録ソロ曲で、違和感なく聴ける。1曲はチャイルド・イズ・ボーンの別テイクだ。オーケストラ抜きなので、元盤も後からオーケストラをかぶせたと思われる。チャイルドの別テイクは、オケを入れることを前提にコンボ演奏したと思われる内容で、楽しめるかと思ったがそうでもなかった。(hand)

バレルのギターに関しては悪くはないだろうが、どうしてもストリングス入りという事でジャズ感は薄くなる。しかも電気ピアノでかなりイージーリスニング寄りの作品だ。BGM的には聴くにはいい感じのおしゃれな演奏だが、私の好みではない。(しげどん)



’ROUND MIDNIGHT / Kenny Burrell

1972.4

Fantasy

おすすめ度

hand      ★★★★★

しげどん  ★★★

ショーン  ★★★★☆

Kenny Burrell(gr), Richard Wyands(p,el-p), Joe Sample(el-p③), Reggie Johnson(b), Lennie McBrowne(ds), Paul Humphrey(ds③)

バレルの都会的なセンスが発揮された名盤

バレルの盤で、最も愛聴している盤。エレピ嫌いの私も、ここでのリチャード・ワイアンズのエレピはかなりいいと思っている。バレルの都会的なセンスの良さが盤全体で発揮されている。特に①欲望という名の電車、はあまり演奏されない曲だが、名曲の名演だと思う。③ラウンド・ミッドナイト、はピアノがこの曲のみジョー・サンプルに代わるが、この曲の名演の一つだ。CTIからの前作「ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド」からオーケストラをなくして渋い曲を揃えた、私には理想的な盤と言える。このファンタジー第1作からコンコード、ミューズといのがバレルの第二期黄金時代ではないだろうか。第一期はブルーノート&プレステッジだ。(hand)

1972年という年代を象徴しているような雰囲気のジャズ。前作よりはリアルなジャズに近づいてはいるが、やはり軽めの印象が強い。(しげどん)

冒頭から渋いっ!アコースティックなベースとオルガンチックな音色のエレピの組み合わせはとても新鮮だ。ケニー・バレルのギターも冴え渡る。トリオの演奏も良いが、この Richard Wyands のエレキピアノが入ることで、ケニーワールドが幾層にも重なり合って共鳴する。しっかりと地に足がついた価値のあるアルバムだ。(ショーン)



BOTH FEET ON THE GROUND (LP) / Kenny Burrell

1973.2.15,18 & 19

Fantasy

リンクはありません

おすすめ度

hand      ★★★

Kenny Burrell(gr,arr),Benny Golson(arr)

ファンタジー第2作はサイケな異色作(未CD化)

未CD化。前作「ラウンド・ミッドナイト」と雰囲気は大きく変わり、ファンタジー盤ながら、アーゴ&ヴァーブ時代のようにオーケストラ入りだ。ただ、オーケストラがジャケ同様にサイケな感じがする。アレンジはベニー・ゴルソンだが、ゴルソン・ハーモニーは感じない。モアシル・サントスによりパーカッションが強化され、エレピやフルートの活躍も目立ち、独特のカラーが作られているからだと思う。バレルのギターは「ラウンド・ミッドナイト」からの延長線上の好感の持てるプレイだ。(hand)



UP THE STREET, 'ROUND THE CORNER, DOWN THE BLOCK (LP)  / Kenny Burrell

1974.1 & 2

Fantasy

おすすめ度

hand      ★★★

Kenny Burrell(gr,whistling), Jerome Richardson(fl,ss,ts), Richard Wyands(p,el-p), Andy Simpkins(b), Lenny McBrowne(ds), Mayuto Correa(perc)

バレルが最もフュージョンに接近したと思われる盤(未CD化)

未CD化。ファンタジー期は、CD化されていないものが多い。この盤は、バレル盤の中でも異色の雰囲気を持つ。大別すると、少人数なブルージー盤、オーケストラ入りのやや大袈裟な盤、そのどちらでもない本盤のような盤。この盤は、バレルが最もフュージョンに接近した盤かもしれない。エレピが盤のカラーを作り、熱いパーカッション、ベースもアコベのようだがエレベ的な弾き方、そしてジェローム・リチャードソンのサックスもフュージョン的だ。ドラムのレニー・マクブラウンは8ビートが得意だ。そして、バレルまで大後輩のリー・リトナー的に聞こえてくる。もしかしたら、クラブ系の人気盤なのかもしれない。アフロ・ブルーだけは多少楽しめた。バレルの口笛もある。(hand)



STORMY MONDAY / Kenny Burrell

1974.6.18-20

Fantasy

おすすめ度

hand      ★★★☆

Kenny Burrell(gr), Richard Wyands(p), John Heard(b), Lenny McBrowne, Richie Goldberg(ds)

前半ブルース、後半スタンダードのカルテット盤

CDは次作「スカイ・ストリート」と2in1で「ストーミー・マンデー・ブルース」として出ている。「ストーミー・マンディ」は、全6曲で前半がブルース、後半がスタンダードとなっている。後半になると「ラウンド・ミッドナイト」の路線で気持ちがよくなるというのが正直なところだ。というのも、前半のブルース特集があまり曲が良くないのか、あまりブルージーでもなく、後半的なロマンチックな感じもなく、私には中途半端な印象なのだ。とは言っても大編成盤よりはずっと好みの内容ではある。(hand)



SKY STREET / Kenny Burrell

1975.1.29 & 30

Fantasy

おすすめ度

hand      ★★

Kenny Burrell(gr), Jerome Richardson(ts,ss,fl), Kirk Lightsey(p,el-p), Stanley Gilbert(b), Eddie Marshall(ds)

小編成だがややフュージョン的に感じる盤

CDは前作「ストーミー・マンデー」と2in1で「ストーミー・マンデー・ブルース」として出ている。楽器編成はアコースティックなのにフュージョン的で、前作とは全く違う雰囲気の盤だ。全4曲中の前半2曲がジェローム・リチャードソン作で、後半がピアノで参加のカーク・ライトシーの曲と、参加はしていないサド・ジョーンズの曲。フレッシュで爽やかなサウンドだが、バレルのファンが求めているものとは違う気がする。(hand)



ELLINGTON IS FOREVER VOL.1 & 2 / Kenny Burrell

1975.2.4 & 5

Fantasy

おすすめ度

hand      ★★★

Kenny Burrell(gr), Thad Jones, Jon Faddis, Snooky Young, Nat Adderley(tp), Quentin Jackson(tb), Gary Bartz, Joe Henderson, Jerome Richardson(sax,cl fl), Jimmy Jones, Roland Hanna(p), Jimmy Smith(org), Stanley Gilbert, Monk Montgomery, George Mraz(b), Jimmie Smith,  Philly Joe Jones(ds), Richie Goldberg, Mel Lewis(perc), Ernie Andrews(vo) 

作り込まれたエリントン・トリビュート盤

アナログ時代は2枚組だったようだが、CD化でVOL.1と2になった。バレルもエリントンも私の好きなアーティストだ。そして多くのエリントン・トリビュート盤もだいたいは気に入っている。しかし、このバレルのエリントン集は、なぜかあまりいいと思ったことがない。時代に合わせようとかなり作り込んだ盤であることはわかる。8ビートの多用と、オーケストレーション、オルガンのジミー・スミスが原因ではないかと思う。一部入るアーニー・アンドリュースのボーカルも苦手だ。全体時間が長く、散漫な印象なので、小編成、大編成、オルガン入りなどで3枚に分けていれば良かったと思うくらいだ。クラブ系には受ける内容なのかもしれない。(hand)



PRIME:LIVE AT THE DOWNTOWN ROOM / Kenny Burrell

1976.1.6

2006.12.2⑦

High Note

おすすめ度

hand      ★★★★☆

しげどん  ★★★★

ショーン  ★★★★

Kenny Burrell(gr), Richard Wyands(p), Lisle Atkinson(b), Lennie McBrowne(ds)

発掘盤ながらこの時期のトップレベルの内容の盤

2009年にハイノートから発掘された1976年のカルテットのライブ。この時期は大編成のスタジオ盤から私好みの小編成盤に移行した時期。メンバーが「ラウンド・ミッドナイト」とピアノのワイアンズとドラムのマクブラウンで共通なのが好ましい。①イザベラはローチ=ブラウンで知られるデライラに似たいい曲。初演が「テンダー・ジェンダー」で、この後「リッスン・トゥ・ザ・ドーン」でも再演される。サド・ジョーンズのバラード③チャイルド・イズ・ボーンが素晴らしい。コンボでの④ザ・コモン・グラウンドもドラムが激しくていい感じ。発掘盤ながらこの時期のトップレベルの盤だと思う。おまけ⑦シングル・ペタル・オブ・ローズは2006年のアコギのソロ演奏だ。(hand)

とてもいい雰囲気のライブ作品だ。スタンダードとオリジナル曲の配列もバランスよく、洗練された大人のくつろぎ盤だ。しかも、しっかりとジャズを感じる演奏内容もいい。(しげどん)

静かなライブだ。少し単調で面白味に欠けるきらいがあり、ライブとしての迫力がもう少し欲しいところか?なんとなくダラダラと演奏した印象を受けた。(ショーン)



NEWPORT JAZZ FESTIVAL 1976 / Kenny Burrell

1976.7.4

Equinox

おすすめ度

hand      ★★★★☆

Kenny Burrell(g), Lisle Atkinson(b), Freddie Waits(ds)

ニューポート・フェスにトリオで出演した海賊盤

2020年エキノックスが発掘した1976年のニューポート・フェスのライブ。ライル・アトキンソンとフレディ・ウェイツだけのギタートリオだ。クラブが似合うバレルのトリオ、ニューポートの屋外の大会場でのライブ、どうなのか?と思って聞くと、大会場の聴衆を大いに湧かしていた。この海賊盤でバレルは小会場向きという勝手な思い込みが覆った。内容はとてもいい。次作でタイトルとなる①ティン・ティン・デオのライブ演奏が印象に残る。(hand)