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ミルト・ジャクソンの60年代の作品を紹介します。知名度からするとやや渋めの作品が多いですが、作品の優劣は企画内容とか編曲などによるところも多いように感じます。ミルト・ジャクソン自身のソロのクオリティは安定的に素晴らしい水準を保っています。まさにヴァーチュオーゾとはこういう人をいうんでしょうね。ここでは60年代までの作品を紹介しています。
ミルト・ジャクソンの作品をレビューしています。下記より該当ページにお進みください。
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1960年2月:Milt Jackson(vib),Henry Boozier(tp),Tom McIntosh(tb), Jimmy Heath(ts),Tate Houston(bs),Tommy Flanagan(p), Alvin Jackson(b),Connie Kay(ds)
1961年3月:Milt Jackson(vib),Kenny Burrell(g),Tommy Flanagan(p), George Duvivier(b),Connie Kay(ds)
ブラスとホーンが入っているが、ジャジーで効果的なオーケストレーションで、ソロが浮かび上がる素晴らしい作品。私の好きな知られざる名曲、トロンボーンのトム・マッキントッシュ作のウィズ・マリス・タワーズ・ノンが変名③Mallets Toward Noneとして入っているのもうれしい。(hand)
ジャズアルバムというよりポピュラーなところを狙った感じの盤かもしれない。大編成やコーラス入りなど構成は変化に富んではいるが、ジャズ的かは疑問。ミルトのソロ自体には魅力を感じる。(しげどん)
ブラスセクションとの共演は、ノリも良い一方やや深みに欠け、せっかくのヴァイブラフォンの余韻が十分に味わえず残念。アルバム全体の曲調は「明るいブルース」といった感じで中途半端な印象。混声コーラスがまた変な感じだ。(ショーン)
Milt Jackson(vib),Hank Jones(p),Paul Chambers(b),Connie Kay(ds)
ミルトジャクソンのヴァイブラフォンをしっかりと堪能できる素晴らしい盤だ。特にベースのポール・チェンバースが良い!ピアノのハンク・ジョーンズも控えめながらにポイントを押さえており、こういったシンプルな楽器構成こそが、ヴァイブの魅力を最大限に発揮できると思う。2曲目のバラードSlowlyなど、ショーンは大好きだ!ミルトビギナーでも違和感なく共感できると思われる優良盤、太鼓判!(ショーン)
隠れたる名作かもしれない。改めてちゃんと聞いてミルト(笑)、充実した内容だ。ピアノ、ベース、ドラムから始まる快調なイントロが何かを予感させ、続くミルトのソロが充実してるのが伝わってくる。バラードもアップテンポの曲も、全体にいい出来だ。コニー・ケイもMJQ時よりも元気がある。ハンク・ジョーンズ、チェンバースが手堅くサイドを務める。(hand)
リズムセクションが元気一杯過ぎて全体のバランスを崩している感じがする。同じカルテットの55年のプレスティジ盤に比べ、コニー・ケイは元気一杯だし、ポール・チェンバースは特に存在感を発揮し、ミルトが押され気味だ。(しげどん)
Milt Jackson(vib),
Nat Adderley,Dave Burns, Bernie Glow, Ernie Royal, Doc Severinsen,Clark Terry, Snooky Young(tp),Jimmy Cleveland, Paul Faulise, Melba Liston, Tom McIntosh(tb)
Willie Ruff(Fh),Earle Warren(as),George Dorsey(as,fl),James Moody, Jerome Richardson(as,fl,ts)
Jimmy Heath(ts,fl),Arthur Clarke, Tate Houston(bs),Hank Jones(p),Ron Carter(b),Connie Kay(ds)
Tadd Dameron, Ernie Wilkins - arranger, conductor
ビッグバンド編成ながらミルトの魅力が味わえる盤。メンバーには一流のジャズミュージシャンが集められたがあくまでも引き立て役で、ミルト・ジャクソンだけが主役。アレンジも保守的にオーソドックスで、有名曲も楽しんで味わえる。(しげどん)
ストリングスやブラスではなく、ビッグバンドにミルトをフィーチャーした作品。ビッグバンド自体は、臨時編成のためか特段の個性はないが、ミルトのソロは冴えている。ミルト以外のソロもあるが少なめ。名スタンダードも多く、初心者にもオススメできる。(hand)
ビッグバンドとの共演アルバム。まぁまぁ聴ける仕上がりではあるが、やはり音量的にどうしても負けてしまうため、ミルトが頑張り過ぎてしまうところがあり、ヴァイブラフォンの繊細な音色を楽しみたい人には全く向かないアルバムだろう。(ショーン)
Milt Jackson(vib),Kenny Dorham,Virgil Jones(tp), Jimmy Heath(ts),Tommy Flanagan(p),Ron Carter(b),Connie Kay(ds)
ケニー・ドーハム、ジミー・ヒースら管との共演盤。彼らをうまくサイドとして扱い、管に負けやすいバイブの弱点を補い、逆に目立つようにしている。ハードバップのいい雰囲気が全体に保たれている。特にタイトル曲は、元々、陰鬱な感じであまり好きではなかったが、ここではいいムードに仕上がっている。(hand)
あまり派手さはないが聴き返す度にジワジワくる良さがある。スタンダードも良いが最初から好印象だったのはミルトのオリジナル曲。(しげどん)
ミルトジャクソンは、MJQとしてではない自身のリーダー作の中では、ブルースカラーが濃くなる。だが、このアルバムは比較的重さは感じられず、軽快で素直な音色で、ほんのりフュージョンっぽい香りも楽しめるライトなジャズに仕上がっている。(ショーン)
Milt Jackson(vib),Hank Jones(p:4-6,9),Jimmy Jones(p:1-3,7,8),Richard Davis(b),Connie Kay(ds:1-3, 7,8),Charlie Persip(ds:4-6,9),Melba Liston(arr,cond)
tp:Bill Berry(1-3,7,8),Dave Burns,Thad Jones(4-6,9),Clark Terry, Elmon Wright(1-3,7,8),Snooky Young
tb:Jimmy Cleveland,Quentin Jackson,Tom McIntosh(4-6,9),John Rains(4-6,9),Willie Ruff(1-3,7,8)
french horn:Ray Alonge,Paul Ingraham(1-3,7,8),Bob Northern(4-6,9),Julius Watkins
tuba:Major Holley
大編成の作品が続く。ミルト以外の短いソロもあるが、基本的には伴奏ビッグバンドという感じだ。悪くはないのだが、ビッグバンドが協調だけで、挑戦しないのが物足りない気がする。ウエスのA&M盤のような盤。(hand)
Milt Jackson(vib),Jimmy Heath(ts:except 2,5,7),Hank Jones(p),Bob Cranshaw(b),Albert Heath(ds)
テナー抜きの②リトルガールブルー、⑤タイムアフタータイムのようなバラード曲以外では、ミルトが頑張っていても、ヒースとミルトのどちらがリーダーかわからなくなる。ちょいブローイングセッションぽいのは、残念なところ。ラスト曲⑧オールメンバーズは盛り上がる。(hand)
Milt Jackson(vo),Enrico Intra(p),Giancarlo Barigozzi(as, fl),Franco Cerri(gr),Augusto Righetti(gr),Pallino Salonia(b),Gil Cuppini(ds),
Sergio Almangano,Virgilio Marzorati,Antonio Anciello,Riccardo Avezzani,Libero Massara,Edoardo De Masellis,Alfredo Bignazzi,Franco Micheletti(strings),
Gianfranco Intra(arr)
ミルトが一切、バイブなどの楽器を演奏せず、歌に専念したイタリア録音の異色盤。地元のエンリコ・イントラ(p)のサックス入りカルテットがサポート。意外にもいい盤だ。黒人版チェット・ベイカーといった感じか?落ち着いた声だ。ミルト抜きのインスト④トリビュートトゥミルト、⑨イントラムードもイタリア製のカッコいいハードバップだ。(hand)
Milt Jackson(vib),Jimmy Heath(ts:1,3-6,8,9)Tommy Flanagan(p:1-4),Howard Collins,Barry Galbraith(gr:5-9),Richard Davis(b),Connie Kay(ds)
Joe E. Ross(vo:6),Lillian Clark(vo:5,8)
タイトルから、ボサ盤を想像して聞き始めると、①ブルース・フォー・ジュアニータはコテコテのテナー入りブルースで裏切られる。演奏は悪くない。②からもスイングが続く。⑤からのB面が、ギターも入ったサンバ(ボサ)で、やっとタイトルがAB両面を合わせた意味だと理解できる。特に⑥は曲のタイトルが、ジャズンサンバ(ソダンソサンバ)。全面ボサ曲にした方が、ビジネス的には成功したのではと思う。(hand)
Milt Jackson(vib),Jimmy Heath(fl,ts),McCoy Tyner(p),Bob Cranshaw(b),Connie Kay(ds)
ミルト・ジャクソンのヴィブラフォンとマッコイ・タイナーのピアノの相性が良く、どの曲も美しくメロディアスにスイングしている。しかもキメるところがピタっと合う感覚があり、聴いていて気持ちが良い。またジミー・ヒースのテナーも、出過ぎずバランス良く溶け込んでいて、佳曲秀曲揃いの完成度の高いアルバムだ。(ショーン)
マッコイ・タイナーのピアノでよりモダンな雰囲気のリズムセクションになっているが、ミルト・ジャクソンともバランス良く調和して全体的に優れた作品になっている。ジミー・ヒースも良い。一曲の長さが短いのが惜しい。(しげどん)
以前聞いたときよりも印象がいい。ブローイングセッション的な感じではなく、何か新しい雰囲気を作ろうとしている感じがする。(hand)
Milt Jackson(vib),James Moody(fl,vo),Cedar Walton(p),Ron Carter(b),Otis "Candy" Finch(ds)
フルートとの共演盤は多いが、ライブは初。現代美術館なので、MJQのサードストリーム的な演奏を想像するが、真逆の熱い演奏。ジェームス・ムーディのソウルフルなボーカルは、あまり聞きたくないので減点要素だが、それ以外は○。(hand)
Milt Jackson(vib),Jimmy Owens(tp),Jimmy Heath(ts),Cedar Walton(p),Walter Booker(b),Mickey Roker, Otis "Candy" Finch(ds)
ジャズ・ロック風の管入り。ミルトは、バックの演奏が、4ビートでも8ビートでも、コンボでもビッグバンドでも、あまり変わらない人だ。しかも違和感なく溶け込んでいる。(hand)
ボサノバやフォービートの曲が多く、イージーリスニング的なジャズアルバム。フェイドアウトする短い曲が多く、これもポピュラーな受けを狙った企画故か。(しげどん)
どの曲もとっても聴きやすく、完成度が高い。JAZZとしてはどれも比較的短い曲が多いが、スタンダードも織り交ぜての軽やかな演奏は、JAZZに馴染みのない人にもすんなり受け入れられるだろう。(ショーン)
Milt Jackson(vib),Hubert Laws(fl:4,7,8),James Moody(ts,fl:1-3,5,6),Cedar Walton(p),Ron Carter(b:4,7,8),Bob Cranshaw(b:1-3,5,6),Mickey Roker(ds:1-3,5,6,8),Grady Tate(d:4,7),Tom McIntosh(arr,cond)
Sanford Allen(vln),Alfred Brown(vla),Sidney Edwards(cello:1-3,5,6),Ronald Lipscomb,Kermit Moore(cello:4,7,8)
ストリングスといってもヒップ・ストリングスなのでクラシカルなものではない。いやストリングス自体はクラシカルな感じなのだがバンド自体が8ビートメインのヒップな感じなのだと思う。中に数曲ジャジーな演奏があるのが私には救いだ。(hand)
Milt Jackson(vib),Teddy Edwards(ts),Monty Alexander(p),Ray Brown(b),Dick Berk(ds)
ミルトの盟友レイ・ブラウンの参加で、バンドのグルーヴ感はアップしている。ただ、テディ・エドワーズは、アメリカでは人気あるようだが、2流感が拭い去れない。センターで録音されていないこともあるとは思うが。(hand)
堅苦しいところが全くないライブの楽しさを味わえる作品。スローなテンポの曲もジャズらしいカッコ良さ満載の二人の名人芸を楽しもう。(しげどん)
Milt Jackson(vib),Teddy Edwards(ts),Monty Alexander(p),Ray Brown(b),Dick Berk(ds)
前作と同日録音。残り録音ではあるが、レベルは変わらない。二匹目のドジョウ盤。バグスグルーヴはいい!(hand)
ライブの楽しさが味わえる盤。ミルト・ジャクソンがリーダーの形をとっているが、レイ・ブラウンがリーダーとも言える。テディ・エドワーズの存在感もある。(しげどん)
やはりライヴ録音はノリが違う!リズミカルなブルースジャズに身を任せる心地良さが味わえるアルバム。テディエドワーズのテナーと レイブラウンのベースがミルトジャクソンのヴァイブラフォンに上手く波長が合い、カリフォルニアのシェリーズ・マン・ホールの雰囲気を楽しめる。(ショーン)
※現在入手困難なため、通販サイトへのリンクはLPのものを貼っております。再発に期待です。
Milt Jackson(vib),
tp:Al Aarons(4,5,8),John Audino(1-3,9),Bud Brisbois(6,7,10),Buddy Childers(1-3,9),Harry Edison(1-3,6,7,9,10),Ollie Mitchell(6,7,10)
tb:Randy Aldcroft(1-3,9),Jimmy Cleveland(6,7,10)
bass tromb:Kenny Shroyer(6,7,10)
tuba:John T. Johnson(1-3,9)
Ernie Watts(as:1-3,9),Jim Horn(as,fl,bs:1-3,6,7,9,10),Teddy Edwards(ts:4-8,10),John Lowe(bs:1-3,9)
Mike Melvoin(p,el-p:1-3,6,7,9,10),Joe Sample(el-p:4,5,8)
Howard Roberts(gr:4,5,8),Fred Robinson(gr:4-8,10)
Ray Brown(b,cond),Wilton Felder(el-b)
Cubby O'Brien(ds:6,7,10),Paul Humphries(ds:4,5,8),Earl Palmer(1-3,9)
Victor Feldman(perc:4,5,8)
エレピにギター、さらにはブラスも加わって、8ビートで、新しい時代に乗り遅れないように、ミルトも頑張っている。アーニ・ワッツのアルトの音色もフュージョン的だ。クラブ系の好きな人にはいいのかもしれない。ブラス・フュージョンで、ジャズではない。(hand)
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