ズート・シムズのサイド参加盤の紹介は、このページでひとまず終えます。
まだまだたくさんあることは承知していますが、とてもすべての音源を聴きとおせませんでした。今後気になる作品を入手したら、その都度アップしていこうと思います。
・新宿ジャズ談義の会 :ズート・シムズ CDレビュー 目次
・Zoot Sims CDサイド参加 ④・・・このページ
Benny Goodman and his Orchestra
CD1 11 14-15 & CD2 5: Sextet Septet Octet
Featuring Zoot Sims (ts) Joe Newman (tp) Victor Feldman (vib) John Bunch (p) Turk Van Lake (g) Bill Crow (b) Mel Lewis (d).
ベニー・グッドマンはソ連政府からの招聘に応じて1962年5月30日からモスクワ、レニングラードなど6都市で公演をおこなったとのことである。このCDはモスクワでのライブで、グッドマン・ビッグバンドのお馴染みのレパートリーのほか、テディ・ウィルソンを含むカルテット、ズートを含むオクテットといった編成での演奏も行っており、オクテットは4曲だけだが、ズートはかなりフィチュアーされている。(しげどん)
Markie Markowitz, Jimmy Maxwell(tp),Willie Dennis(tb),Phil Woods(as,cl),Jerry Dodgion(as, fl),Zoot Sims (ts),Gene Allen (bs),Eddie Costa(p),Bill Crow (b),Mel Lewis (ds)
ベニー・グッドマン楽団でのソ連ツアーを終えて帰国後に吹き込んだ盤。アレンジをアル・コーンが担当している。雰囲気はスィング寄りのグッドマン的なテイストのアレンジだが、テーマ曲である「Let’s Dance」などは、いつものお決まりのパターンではなく、かなり変化させた斬新な工夫がある。その他の曲も一応ロシア的なタイトルの曲を集めてはいるが、ソ連ツアーでのレパートリーはタイトルナンバーだけ。ソ連ツアーではグッドマンが主役で出番が少なかったズートやフィル・ウッズが存分に活躍している楽しい盤なので、ズート目的ならこちらのほうがおすすめ。エディ・コスタの低音のソロも魅力。(しげどん)
Bill Evans(p),Zoot Sims(ts),Jim Hall(g),Ron Carter(b),Philly Joe Jones(ds)
正直言ってビル・エヴァンスは好みのミュージシャンではない。しかしそのピアノの情緒的な美しさは否定のしようがない。必ずしも耳になじみやすいとは言えないにもかかわらず、その世界観にひきこまれてしまう。ズートはいつもどおりのズートらしいソロで自己主張しているが、作品全体の空気はは完全にビル・エヴァンスに包まれている。ズート目的に聴いても、ビル・エヴァンスという音楽家の凄さを感じる一枚だ。ルース・ブルース,ファンカレロという邦題でも発売されたことがある。(しげどん)
Charles Mingus(b), Eric Dolphy(as), Zoot Sims(ts) and Others
ズート・シムズがミンガスのコンサートに参加していたのはかなり意外だ。エリック・ドルフィーと同じステージに乗っていたとは驚きだが、聴いた感じではズートが存在感を示す場面はなかった。どう考えてもミンガスのコンセプトに合っているはずはないのだが・・・みなさん普通にこのミンガスの問題作を聴いてください。ズート・シムズらしいソロが聴けたら教えて欲しいです。メンバーが多すぎて記載をしてませんが、秋吉敏子さんも参加していてクレジットされてます。(しげどん)
Zoot Sims(ts),Phil Woods(as),Others
「バンドの誕生」よりさらに一般受け狙いのヒットパレード。一応ジャズではあるが、ソロを味わうよりヒット曲のメロディを楽しむアレンジだ。このような路線を進んでジャズファンから離れたほうが成功者になれるという典型路線がクインシー・ジョーンズなのであった。(しげどん)
Jimmy Smith(org),George Dorsey, Phil Woods(as),Al Cohn, Zoot Sims(ts),
Jimmy Cleveland, Urbie Green, Quentin Jackson(tb),Joe Newman, Ernie Royal, Clark Terry(tp),George Duvivier, Milt Hinton(b),Jimmy Johnson, Jr., John "Dandy" Rodriguez, Bill Rodriquez(ds),Buddy Lucas(harm)
オリバー・ネルソン率いるビッグ・バンドをバックにしたジミー・スミスのワンマンショーで、選曲もかなり一般受けを狙ったもの。ズートはアンサンブル要員でソロは出てこない。(しげどん)
Jimmy Rushing (vo),Al Cohn (arr),Gene Quill, Phil Woods (as),Budd Johnson, Zoot Sims (ts),Sol Schlinger (bs),Ernie Glow, Markie Markowitz, Joe Newman, Snooky Young (tp),Billy Byers, Jimmy Cleveland, Willie Dennis, Urbie Green (tb),Patti Bown (p),Freddie Green (g),Milt Hinton (b),Gus Johnson (ds)
この盤もジミー・ラシングのあくまでもボーカルを味わう盤。ズートだけでなく、参加メンバーのソロ場面はない。豪華なメンバーだけにちょっともったいない。(しげどん)
Pepper Adams(bs),Zoot Sims (ts),Tommy Flanagan (p),Ron Carter (b),Elvin Jones (ds)
バリトンサックスという楽器の魅力は何だろう?やはり低音の迫力なのではと考えると、この作品もスピーカーに対峙して聴くとかなり印象が違って聴こえ、ペッパー・アダムスのサックス音の魅力がアップする。でも選曲がアダムスほかミュージシャンのオリジナル中心で凝った曲調が多く、またリズム陣がズートに相性のいい私好みの保守本流派ではなく、ロン・カーター、エルビン・ジョーンズという急進派なので、ややミスマッチとも感じるが、これは好みの問題かも。このようなリズム陣とのスリリングな邂逅とも言える。いずれにせよ真摯なジャズ作品であることは間違いない。(しげどん)
Count Basie(org, p),Eddie "Lockjaw" Davis,Zoot Sims(ts),J.J. Johnson (tb)
Harry "Sweets" Edison (tp),Irving Ashby (g),Ray Brown (b),Louie Bellson (ds)
全曲ブルースからなるいかにもパブロらしいジャムセッションで、雰囲気はカウント・ベイシー楽団のピックアップメンバーといった風で、ベイシーらしいスィング感は満載だ。メンバーはかなりの重量級の濃いメンツが揃っている。テナーはロックジョー・デイビスとズートのふたりだが、ロックジョーの「むせび泣き風」のスタイルはズートのソフトなテイストとはかなり異なるので、聴き分けは容易だ。(しげどん)
1975年7月16日
Pablo
おすすめ度
しげどん ★★★☆
Zoot Sims(ts),Clark Terry(tp,fh),Roy Eldrige(tp),Benny Carter(as),Joe Pass(g),Tommy Flanagan(p),Keter Betts(b),Bobby Durham(ds)
1975年のモントルージャズフェスティバルでのライブ。リーダーが特に決まっていないジャムセッションだが、ベニー・カーターはじめ名だたる重鎮が揃っていて、なかなか面白い。このころはみんな元気だったんだな~としみじみ思う。話はそれるがベニー・カーターは77年の来日ライブ盤は元気一杯の名盤で、私は79年の来日時に見に行きました。このアルトの音色はなんとも懐かしい。アマゾンにアナログ盤が掲載されていたので、載せておきます。(しげどん)
Michel Legrand(p),Joe Wilder(tp,fl),Phil Woods(as,cl),Zoot Sims(ts),Gene Bertoncini(g),Ron Carter(b),Grady Tate(ds)
ミッシェル・ルグランがリーダーの豪華メンバーによる佳品。アレンジも過剰ではなく、くつろぎ系の大人のジャズだ。メンバーのソロもそれぞれ楽しめるが、ジョー・ワイルダーが中々いい味を出している。(しげどん)
Carmen McRae(vo,p 11only),Marshall Otwell(p),John Leftwich(b),Donald Bailey(ds),Zoot Sims (曲: 4, 7 to 10)
カーメン・マクレーのブルーノートクラブでのライブで、ビリー・ホリディの愛唱曲を熱唱。マクレーはピアノトリオを伴奏に歌声を聴かせるが、そこにズートはスペシャルゲストとして参加している。Lover Manなど参加は全13曲中5曲だが、なかなかいい雰囲気のソロだ。(しげどん)
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