引き続きの名盤請負人的な演奏も続きますが、重要なソロイストとなるミンガス盤や、バード=アダムスなどのリーダ的立場の盤の出てくる時期です。
・新宿ジャズ談義の会 :ペッパー・アダムス CDレビュー 目次
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Bill Harris(tb), Joe Wilder(tp), Bobby Jaspar(ts), Pepper Adams(bs), Eddie Costa(p), George Duvivier(b), Art Taylor(ds), Billy Ver Planck(arr),
想像どおりの中間派的、あるいはそれ以上に古い感じの内容の盤。ビル・ハリスが冒頭に書いてあるのでハリスのリーダー盤として整理されているが、どちらかというとアレンジャーのビリー・バー・プランク、あるいは1人だけ写真のあるアダムス盤と考えることもできる。特にアダムスはアンサンブル要員かと想像していたが、重要なソロイストと位置付けられ、ほとんどトップバッターでソロをとる。アダムスのソロは中間派ではなく、モダンだ。現在、プランクの2枚組CD「Billy Ver Planck And His Orchestra 1957-1958」に収録されている。(hand)
Blue Mitchell(tp), Frank Rehak(tb), Pepper Adams(bs), Andre Previn(p), Red Mitchell(p,b), Whitey Mitchell(b)
アナログ蒐集家のN先輩からお借りしたミッチェルズ盤。🔴レッド・ミッチェルと弟の⚪️ホワイティ・ミッチェル、それにトランペットの🔵ブルー・ミッチェルが加わり3色のミッチェルズの唯一の盤。レッドは知っていたがホワイティは知らなかった。楽器を調べるとなんと兄と同じベースだ。でも、レッドはピアノも弾けるからいいか、と思うとピアノには名手アンドレ・プレビンが迎えられている。そして、ブルー・ミッチェル、バリバリのイーストの感じのトランペットだ。レッドも元は東だが西が長くなり、ウエスト感が強い。と色々考えたが、まずは聞いてみた。意外と悪くない。A3.スモール・アワーズ、はジョン・ルイスの名盤「グランド・エンカウンター」的なくつろぎがある。イースト・ミーツ・ウエスト的なところも共通している。このピアノはプレヴィンではなくレッドだ。アンサンブル重視ではなくソロが重視されているのも好感だ。管では、ブルー・ミッチェルだけが目立つというのではなく、アダムス、フランク・リハクもいいソロを吹いている。現在、フレッシュサウンドから「Leonard Feather Presents "Get Those Elephants Out'a Here", "Keepin' Up With The Jones"」としてCD化されている。(hand)
Benny Goodman(cl),
Allen Smith, Benny Ventura, Ermet Perry, John Frosk(tp), Buster Cooper, Hale Rood, Rex Peer(tb), Babe Clark, Bob Wilber, Herb Geller, James Sands, Pepper Adams(sax), Andre Previn, Russ Freeman(p), Barney Kessel, Turk Van Lake(gr), George Duvivier, Leroy Vinnegar, Milt Hinton(b), Frank Capp, Shelly Manne(ds)
アダムスがグッドマンというのも驚きだが、モダン初期のアーチストは、スイング出身の場合も多いので、必ずしも不思議ではない。この頃のグッドマンは、モダン寄りの演奏なので、聞いていて あまり違和感はないが、グッドマンのソロになるとスイング風になるのはご愛嬌か。タイトルから少人数のジャムを想像するが、内容はグッドマンをフィーチャーしたビッグバンドで、アダムスはアンサンブルの低音強化要員としての参加なので、私がぼんやり聞いた範囲ではソロはない。(hand)
Donald Byrd(tp), Pepper Adams(bs), Jackie McLean(as), Wynton Kelly(p), Sam Jones(b), Art Taylor(ds)
バード=アダムス・クインテットのBN初盤で、ジャッキー・マクリーンがゲスト参加している。 アダムスは、冒頭曲①ラバー・カムバックから1番手で激しいソロをとるなど全編にわたり活躍を見せる。(hand)
Chet Baker(tp),
Pepper Adams(bs), Herbie Mann(fl:1), Bill Evans(p), Kenny Burrell(gr:3,6,10), Paul Chambers(b), Philly Joe Jones, Connie Kay(ds)
リバーサイド時代のビル・エバンスが入っていることで知られる盤。大方の感想は、聞いてみたらムードミュージック的で、ジャズ的な緊張感はあまり感じないというものだと思う。私自身も同じような印象を持っていたが、今回、改めてアダムスを聞くつもりで聞いてみた。残念ながらムードミュージック的で、飲食店のBGM的な盤であるという全体的な印象は変わらなかった。ただ、アダムスが主役チェットに次いでフューチャーされていることに気づいた。テーマの一部を吹いたり、少ないがソロもあり、エバンスよりも活躍していた。①アローン・トゥゲザーは、割といいので聞く価値があると思う。(hand)
Charles Mingus(b),
John Handy, Jackie McLean(as), Booker Ervin(ts), Pepper Adams(bs), Jimmy Knepper, Willie Dennis(tb), Horace Parlan(p:except 6.10), Mal Waldron(p:6,10), Dannie Richmond(ds)
ミンガスの回でも上位に選出された名盤。その名盤を名盤たらしめた1人がアダムスだと思う。特に、ミンガス版モーニンに強烈な個性を与えたテーマのリフが功労賞で、同曲でのソロも一流だ。(hand)
Thelonious Monk(p),
Donald Byrd(tp), Eddie Bert(tb), Robert Northern(frh), Jay McAllister(tuba), Phill Woods(as), Charlie Rouse(ts), Pepper Adams(bs), Sam Jones(b), Art Tayler(ds)
30人の大編成ライブ盤。⑪イン・ア・メロートーンにアダムスとジェローム・リチャードソンの2人のバリトンソロがある。2人のソロ、特にアダムスは素晴らしいが、盤としては、特段に素晴らしい盤とは思わなかった。(hand)
Donald Byrd(tp), Charlie Rouse(as), Pepper Adams(bs), Walter Davis, Jr.(p), Sam Jones(b), Art Taylor(ds)
バード=アダムス5にラウズがゲスト参加した盤。本作からバード盤のクオリティが一枚上がったように感じる。バードの音色は自信に溢れているし、アダムスのバリの破壊力もアップしたと思う。特にバード曲②ヒア・アム・アイが、このバンドの魅力を表現した素晴らしく個性的な演奏になっている。アダムスはテーマでのリフでこの曲を印象付けるだけでなく、ソロもアグレッシブで素晴らしい。冒頭のスタンダード①ウィッチクラフトは悪くはないが、前作「オフ・トゥ・ザ・レイシス」同様、頭はスタンダードという、BNの弱気の現れだろうか?(hand)
Chet Baker(tp),
Zoot Sims(as,ts), Pepper Adams(bs), Herbie Mann(fl,ts), Bill Evans, Bob Corwin(p), Kenny Burrell(gr:3,6,10), Earl May(b), Clifford Jarvis(ds)
「チェット」に引き続き、エバンスらとともにアダムスが参加したチェット盤。前作同様にイージーリスニング的な内容ではあるが、こちらの方は、ややアップテンポの曲があり、眠気度(笑)は低いかもしれない。アダムスの長めのソロもある。(hand)
Philly Joe Jones(ds,p),
Blue Mitchell(tp), Julian Priester(tb), Bill Barron(ts), Pepper Adams(bs), Charles Coker, Sonny Clark(p), Jimmy Garrison(b)
暴れ太鼓のフィリーのリーダー盤。アダムスを含め4管のハードバップ盤で、悪くはないのだがなんだか今ひとつ感のある盤だ。フィリーの暴れ太鼓は嫌いではないので、メンバーのせいか曲のせいか、リーダーシップの不足か、プロデュースが良くないのか、何かが足りない感がある。キラーチューンの1曲でもあれば人気盤になることもできたように思う。アダムスに関してもミンガスやバード盤と比べると低音の魅力が生かしきれていない。※ソニー・クラークの回で一度登場しているが、クラークの参加を「全9曲中②⑨の2曲のみ」と書いたが⑤も参加で②⑤⑨の3曲だった。ただ⑤のソロはなく、バッキングもかすかに聞こえる程度だ。(hand)
Howard McGhee(tp),
Roland Alexander(ts), Pepper Adams(bs), Roland Alexander(fl), Tommy Flanagan(p), Ron Carter(b), Walter Bolden(ds)
ハワード・マギーのセクステットに参加。トランペット、フルート、バリトンなので、それなりにソロスペースは与えられるが、いかんせん各曲が短く、ソロも短めなところが残念。テーマのアンサンブルにも工夫がなく、バリトンによるメリハリはない。(hand)
Donald Byrd(tp), Pepper Adams(bs), Duke Pearson(p), Laymon Jackson(b), Lex Humphries(ds)
Vol.1はピアソンの名曲マイ・ガール・シャールから始まる名ライブ。バードもアダムスも勢いがあり好感が持てる。Vol.2も1と同様にピアソンのヒット曲ジーニーから始まる。キャノンボールも愛奏している曲だ。アダムスは、Vol.1冒頭曲から素晴らしいソロを聞かせるなど、このライブでのアダムスは双頭として対等の活躍を見せている。しかしながら、今回は、盤の名義がバードなのでバード盤として整理した。なので、もちろんアダムスを中心に聞いても十分に満足できる盤だと私は思う。(hand)
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ジャズCD 15000枚所蔵しているモダンジャズマニアhand氏、高校生の頃からジャズにはまり40年以上聴き続けているアナログ&トラディショナル派のしげどん、元々はビートルズマニアだったのが二人に巻き込まれてジャズファンに染まったショーン氏。三人それぞれの視点でジャズを楽しく論じているページです。
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