この時期は、サド=メルやピアソンなどのビッグバンド録音が増えています。その一方で、バリー・ハリスやリチャード・デイビスなどと、ビバップやハードバップの復興を目指した録音にも参加しています。
・新宿ジャズ談義の会 :ペッパー・アダムス CDレビュー 目次
・Pepper Adams CDサイド作⑥・・・このページ
Houston Person(ts),
Curtis Fuller(tb), Pepper Adams(bs), Cedar Walton(p,arr), Bob Cranshaw(b), Frankie Jones(ds)
ヒューストン・パーソンは、好きなテナーではなく、リチャード・ワイアンズが入った数枚は持ってはいるが、あまり聞いていない人。ジャンルとしては、ソウル・ジャズと言うようだ。今回のこの盤も、あまりピンとは来なかったが、シダー・ウォルトンを重用しているのは好ましい点だった。カーティス・フラーとアダムスの低音コンビが、伴奏的に加わるほか、時にソロをとるのも好ましかった。特にウォルトンの名曲②ホリー・ランドはいい感じだと思う。(hand)
Barry Harris(p),
Paul Chambers(b), Billy Higgins(ds)
①③④⑥:Kenny Dorham(tp), Charles McPherson(ts), Pepper Adams(bs)
ドーハム、マクファーソンとともに「ルミネセンス」に続きハリスのリーダー盤にアダムスが参加①③④⑥している。3管でソロも十分にあり、バッパーとしてのアダムスが聞かれる。残り2曲は、ハリス、チェンバース、ヒギンスという珍しいピアノトリオの素晴らしいビバップ演奏。チェンバースは、この半年後には亡くなってしまうので、晩年の貴重な演奏の1つだ。(hand)
Roland Kirk(ts,fl,Manzello,Stritch,Celesta,Thumb Piano,Instruments),
②:Richard Williams(tp), Dick Griffin(tb), Benny Powell(b-tb), Pepper Adams(bs), Daniel Jones(Bassoon), Alice Coltrane(Harp), Ron Burton(p), Vernon Martin(b), Gerald Brown, Jimmy Hopps(ds), Warren Smith(perc)
全8曲で、各曲が小編成による2〜4分台の中、②エクスパンションズ1曲のみが大編成による 19分台の組曲で、この曲のみにアダムスが参加している。大編成の一員ではあるが、組曲の一部パートがアダムスに任され、テーマのようなメロディとソロを吹く。ロック世代には、プログレを思い出すような曲だ。他曲との統一性がないのが盤としては難点かもしれないが、②自体はミンガス的でもあり楽しめる内容だ。(hand)
1968.6.31
Solid State
おすすめ度
hand ★★
Thad Jones(flh), Mel Lewis(ds), Ruth Brown(vo),
Bill Berry, Danny Moore, Jimmy Nottingham, Richard Williams, Snooky Young(tp), Garnett Brown, Jimmy Cleveland, Jimmy Knepper(tb), Eddie Daniels, Jerome Richardson, Jerry Dodgion, Seldon Powell(reeds), Pepper Adams(bs), Roland Hanna(p), Richard Davis(b)
ルース・ブラウンは、声量もあり、上手い歌手とは思うが、残念ながら私好みの声色とスタイルではない。人の好みは不思議なもので、ソウルフルなピアノは好きだが、ソウルフルなボーカルやサックスはあまり好みではない。アダムスの活躍は特に感じなかった。(hand)
Thad Jones(flh), Mel Lewis(ds),
Danny Moore, Jimmy Notingham, Richard Williams, Snooky Young(tp), Cliff Heather, Garnett Brown, Jimmy Cleveland, Jimmy Knepper(tb), Eddie Daniels, Jerome Richardson, Jerry Dodgion, Seldon Powell(reeds), Pepper Adams(bs,cl), Roland Hanna(p), Richard Davis(b)
ヴィレッジ・バンガードでのライブ録音。1曲ごとにソロイストが変わり楽しい盤だ。残念ながらアダムスのソロはない。(hand)
1968.12.3
Blue Note
おすすめ度
hand ★★★☆
Duke Pearson(p),
Burt Collins, Jim Bossy, Joe Shepley, Marvin Stamm, Randy Brecker(tp), Benny Powell, Garnett Brown, Jimmy Cleveland(tb), Kenny Rupp(b-tb), Al Gibbons, Jerry Dodgion(as), Frank Foster, Lew Tabackin(ts), Pepper Adams(bs), Bob Cranshaw(b), Mickey Roker(ds), Andy Bay(vo:2)
私の好きなピアニスト、アレンジャー、作曲者のピアソンのブルーノートの2作目のビッグバンド盤となる。この盤は、内容は悪くはないが、これがウリという個性が弱めだったのが売れなかった?原因ではないかと想像する。素直なアレンジで、聞きやすいビッグバンドだと思う。⑧メイク・イット・グッドで、アダムスの激しくて素晴らしいソロが聞かれる。(hand)
Hank Crawford(as)
A1-B2:Bernie Glow, Ernie Royal, Joe Newman, Snookie Young(tp), Benny Powell, Jimmy Cleveland(tb), Frank Wess(as), Seldon Powell(ts), David Newman(ts,fl), Pepper Adams(bs), Paul Griffin(org,p), Eric Gale(gr), Charles Rainey, Jerry Jemmott, Ron Carter(b), Bernard Purdie(ds)
知らなかったが、レディ・ソウルとはアレサ・フランクリンらしい。ハンク・クロフォードのアレサ曲集がこの盤は人気盤らしい。アダムスは主に8ビートのこの盤に全10曲中③⑨以外の8曲に参加しているが、クロフォードのワンマンショーをバックで支える大編成の1人なので、時折、低音を聞き取ることができる程度だ。(hand)
Duke Pearson(p,arr),
Burt Collins, Donald Byrd, Jim Bossy, Joe Shepley(tp,flh), Eddie Bert, Joe Forst, Julian Priester(tb), Kenny Rupp(b-tb), Al Gibbons, Jerry Dodgion(as), Frank Foster, Lew Tabackin(ts), Pepper Adams(bs), Bob Cranshaw(b,el-b), Mickey Roker(ds)
アップタウンからの発掘盤。ピアソンのビッグバンドのライブだ。①ハイ・フライはテナーが活躍。②③はトランペットが活躍し、③はマイルスっぽい。④イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイトではアダムスがフィーチャーされ、夜の「静けさ」はないが素晴らしいソロを長く吹く。⑤は前半がピアノトリオで、リーダー、ピアソンのピアノがやっと活躍する。⑥ストレート・アップ・アンド・ダウンと⑦レディ・ホエン・ユー・アーC.B.もアダムスの長いソロがあり、ファン必聴かもしれない。サドメルはカカオ100%的なバンド、私には多少甘口のこんなミルクチョコ的なビッグバンドがいい。(hand)
Thad Jones(tp), Mel Lewis(ds),
Al Porcino, Danny Moore, Richard Williams, Snooky Young(tp), Ashley Fannell, Cliff Heather, Eddie Bert, Jimmy Knepper(tb), Eddie Daniels, Jerome Richardson, Jerry Dodgion, Joe Henderson(reeds), Pepper Adams(bs), Roland Hanna(p), Richard Davis(b)
サド=メルにしては、いつもと違うユルい感じで始まるスイス、バーゼルでのライブ。キチンと録音されてはいるが、TCBからの発掘盤的な盤。多分、ピアノのローランド・ハナが活躍しているので、ベイシーバンドのような雰囲気が醸し出されているように感じる。他盤に比べて、曲も親しみやすいのだと思う。アダムスの目立ち度は、低めだ。(hand)
Elvin Jones(ds),
George Coleman(ts), Joe Farrell(ts,fl,English Horn), Pepper Adams(bs), Wilbur Little(b), Candido Camero(Congas)
コルトレーン退団後のエルビンのリーダー盤。アダムスは5曲中3曲①②③に参加。ジョー・ファレルのイングリッシュホルンがコルトレーンのソプラノを感じさせる曲①アジェンダでアダムスは2番手でソロをとる。低音をいかしたソロだが、それほど長くはないのが残念。③ミスター・ジョーンズでもテナーに続きアダムスがソロをとる。(hand)
Elvin Jones(ds),
③:George Coleman, Joe Farrell(ts), Pepper Adams(bs), Wilbur Little(b), Candido Camero(Congas)
エルビン盤の一部、6曲中③1曲のみ参加。「ポリ・カレンツ」時の録音。③はタイトル曲で、コンガ入り。2人のテナーに続いてアダムスのソロがある。テナー以上にバリがコルトレーンっぽいように感じた。CDには④にもアダムス参加のように書いてあるが、間違いのような気がする。(hand)
Arif Mardin(arr),
⑧⑪:Al Porcino, Ernie Royal, Herb Pomeroy, Joe Newman(tp), Benny Powell, Garnett Brown, Jim Cleveland(tb), Charlie Mariano(as,fl), Frank Wess(as), King Curtis, Seldon Powell(ts), Pepper Adams(bs), Barry Beckett(el-p), David Hood(el-b), Roger Hawkins(ds)etc
ロックやソウル、晩年にはノラ・ジョーンズまでプロデュースしたアリフ・マーディンの数少ないジャズロックのリーダー盤。名プロデューサーらしいが、私は知らなかった。レイ・ブライアントの「MCMLXX」でアダムス唯一参加のレット・イット・ビーをプロデュースしていたのに気づいた。後期のクインシー以上にジャズではない。アダムスの参加は2曲のみ。(hand)
Richard Davis(b),
Freddie Hubbard(tp), Jimmy Knepper(tb), Jerry Dodgion(as), Eddie Daniels(ts), Pepper Adams(bs), Roland Hanna(p), Louis Hayes(ds)
聞く前のイメージはジャケとは違う真っ黒なフリーっぽいジャズを想像していた。聞いてみると、9割以上裏切られた感じで、明るさのあるモダンなハードバップという感じがした。私の中では、リチャード・デイビスとは、真っ黒で重たいベースで、ピアノのマルのベース版のようなイメージだが、ファイブスポットに引きづられたイメージかもしれない。ここではその要素もあるが、もっと幅広く色んなことをやっていて、人気盤のようだ。アダムスは、④の長めのソロと、⑥の短めのソロがあり、まずまずの内容だと思う。(hand)
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ジャズCD 15000枚所蔵しているモダンジャズマニアhand氏、高校生の頃からジャズにはまり40年以上聴き続けているアナログ&トラディショナル派のしげどん、元々はビートルズマニアだったのが二人に巻き込まれてジャズファンに染まったショーン氏。三人それぞれの視点でジャズを楽しく論じているページです。
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